撮影日記


1998年04月27日(月) 天気:はれ

超望遠レンズが欲しい

昨日の日記のつづき。

陸橋の上に,日陰はない。風も強い。季節が今でよかった。天気がよくてよかった。夏は日ざしでまいりそうだし,冬はきっと超寒いぞ!
 この陸橋,1つ欠点がある。それは歩道が片側しかないこと。加計駅が見える側には歩道がなく,ちょっと三脚を立てづらいところである。大型車が通ると揺れるのは,まあやむをえないところか。

さて,準備はできた。まだ時間はある。Nikon FM+MD-12 (Ai NIKKOR 200mm F4+TC-200) を持って道路を横断し,陸橋の柵を利用してカメラを構え,加計駅を何カットか撮っておく。カシャ,カシャ,あ,痛てぇ〜。私は右目でファインダーを覗き,カメラをおでこに押しあてるようにして構える。モードラがフィルムを巻き上げるとき,巻戻しクランクが一緒に回るが,これが私のおでこを思いっきりこすってくれたのだ。ま,それもご愛嬌か(笑)。ところが,これは笑いごとでは済まなかったのである。

三脚を立てた場所に戻り,時計を見る。だんだんと列車がくる時刻が近づく。Mamiya Universal Pressのセット状態を確認して,Nikon FMを構えた。そろそろだ。ファインダースクリーンに写った像を凝視する。光が見えた!きた,キハ40が2両編成で,前照灯を輝かせてやってきた。1両目が黄色,2両目がタラコ色だ。よし,シャッターチャンス!

だが,シャッターがおりない(爆)。シャッターロックがはずれたか(Nikon FMでMD-12を使うとき,シャッターロックしておく必要がある)?
 確認するが異常は認められない。無情にも列車は通り過ぎる。ぐずぐずしていると,F-801のシャッターチャンスも逃してしまう。あわててレンズをつけかえて,Nikon F-801でキハ40を追う。かなり近づいてきた。三脚のところへすばやく移動し,ケーブルレリーズに指をかけた。よし,ここだ。かちゃ。レンズシャッターのあっさりした音。
 加計駅についてからおよそ3時間後,ほんの2,3分のできごとであった。さて,Nikon FMはどうしたのかというと,私のおでこをひっかいてくれたときにMD-12に負荷がかかり,内部でひっかかってしまっていたようであった。MD-12をはずしてセットしなおし,復活。

30分後,さっきのキハ40が折り返し,三段峡へ向けて出発する。三段峡側に連結していたタラコ色は加計駅に残して1両だけだ。今度は狙う位置を少し変えた。まず,Nikon F-801で1カット,続いてMamiya Universal Pressで1カット,ふたたびNikon F-801で追いかけ,レンズをつけかえてNikon FMで撮る。今度はちゃんとシャッターが切れた。しかし,後ろ姿1両編成よりも,正面から見た2両編成の方がカッコイイことは疑う余地がない。
 この撮影は,ぜひともリターンマッチを挑みたい。しかし,その前に超望遠レンズを1本ゲットしておきたい。できたら500mmクラスが欲しい。TAMRONの反射式500mm F8とか,SIGMAとかの400mmや500mmをカバーするズームレンズなら中古で安く見つかると思うのだが,私にはそれはできない。まあ,買えそうな値段のものを選ぶとすれば,AF用にAF NIKKOR ED300mm F4 ED, マニュアル用にReflex NIKKOR 500mm F8といったあたりだろうか。


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