撮影日記


1998年04月23日(木) 天気:あめ

信じる者は救われる

写真は機材じゃない,ウデだ,いやセンスだ!と言う人は少なくない。ごもっともである。機材「だけ」がいくら立派でも,いい写真は撮れない。でも,機材が「あまりにヒドイ」と,あなたのせっかくのウデもセンスも活かせない。
 そうすると,ある程度,自分が納得できる機材を揃えたくなる。つねにベストの状態に機材を保つことで,あなたの「力」を十分に発揮することができるわけだ。

幸い,日本には「ニコン」がある。

ニコン製品に全幅の信頼をおいている方は,少なくないはずだ。ニコンのカメラ,レンズは,大いなる安心感を私たちに与えてくれる。もちろん,それは機材にちゃんとした「実力」があるからに過ぎない。
 そうしたニコン製品を信頼する・・・いやニコンは信頼の対象ではないな・・・,そう「ニコン様」を信仰する集団があらわれた。これは一種の宗教かもしれない。

その名を「ニコン信者の会」という。

現在は,当然,F5が最高の信頼性をもって,世の中の写真家に受け入れられているわけだが,悲しいかな私はF5を購入していない。私にとって,もっとも使いやすいカメラは,やはりFMなのである。これは,FMが優れた製品だ,ということを必ずしも意味していない。むしろ,私が長年使ってきて慣れているから,という要素が大きい。逆に考えれば,長年使い続けられたことは,それだけしっかりとつくられたカメラであるということだろう。
 FMはピントもマニュアルだし,測光も昔ながらの単純な中央部重点測光である。だが露出に関しては,どんな露出計を使おうとも,最後に必要なものは自分の経験と霊感ヤマカン第六感による「決断」なのである。機能が単純だから,かえってそういうファジーな要素をはたらかせやすいと言えよう。
 露出の決定,絞りやシャッタースピードの決定とも言えるが,そこにも一種の「センス」が必要なのである。「センス」という単語を濫用する人のなかには,この事実に気がついていないと思わざるを得ない人が少なからず存在するようだ。

ところで,いかに努力しようとも自分の「センス」や「ウデ」が向上しないとお悩みの方に朗報がある。それは,あなたも「ニコン様」を信仰することだ。「ニコン様」を信仰すれば,もしものときに必ずやお救いくださる。その証拠に,私でもちゃんとした写真が撮れるのだ(笑)。

※「ニコン」の画質に不満のある方は,中判に移行すべし。
 「マミヤプレスファンの会」会員募集中 (^^;
 「スタデラファンクラブ」も旗揚げしようかな?(笑)


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