撮影日記


1998年01月17日(土) 天気:雨

いつも持ち歩きたいカメラ

なんと,今日も雨。いったい今年になってから何回目の雨の日だろうか。
 最近は,天気も悪いし忙しくもある。お正月の3日ほど軽くスナップした程度で,ここしばらく気合を入れた写真を撮っていない。明日の日曜日も雨になるらしい。ま,忙しいからどうせ休日出勤するので,天気の悪いほうが気が落ち着く。
 それにしても天気の悪い冬というのは難しい。朝早く起きてなにか撮ろうと思っても,7:30くらいにならないと十分な明るさにならない。出勤前にちょっと1枚,といわけにもいかない。その点,関東地方は夜明けが早くて有利だろう。
 天気が悪いなら悪いで,雪になってくれれば,まだ違う。個人的趣味もあるだろうが,「雪に埋もれたものは絵になりやすい」と思っている。夜中の雪景色もおもしろいし。一連の雨,関東では大雪になっていて,たいへんなことになっているらしいが。
 とまれ狙い目は,天気のいい日の昼休み。そのため,カメラをできるだけ常時携帯するようにしている。もっともこれは,今にはじまったことではない。そういう用途には,おもにOLYMPUS XA2を利用してきたが,今,お気に入りなのはKorelle(1998年1月5日の日記を参照)だ。なんといっても35mm判一眼レフカメラより小さいのに,ちゃんと中判の写真が撮れるのだ。FUJIのGS645だって,これにくらべたら巨大なものだ。常時携帯することを考えると,てんで話にならない。
 常時携帯したくなるカメラとしては,いわゆる高級コンパクトカメラも魅力がないとは言わない。しかし,個人的には不要と考えている。私が考えている用途に対して価格が高すぎる。CONTAX Gシリーズを買うくらいなら,すなおにLeica Mシリーズを買うだろう(さらに高いけどね)。Leicaを持っていることしか自慢できず,またその価値感を他人におしつけたがる,悪質な「ライカおやじ」は嫌いだが,Leica自身に罪はない。
 高級コンパクトカメラという流れをつくったのはCONTAX Tシリーズだと思うが,これもあまり好きではない。へたにこれを持っていたら,ただの外見重視の見栄っぱりに見られそうだ。ほかに,TC-1のMINOLTAは個人的に嫌いだし,GR-1がいかに高く評価されようとも,RICOHのカメラは安くなければならないと考えているので却下。
 つまり,ふつうのコンパクトカメラで,そこそこ良心的につくられたと思えるものがよいのだ。価格と性能だけでなく,用途についてもバランスのとれたものがいいと思っている。
 でも,Nikon 35Tiか28Tiなら欲しい(笑)。
 高級コンパクトカメラをもつことは,たしかに1つの「おしゃれ」だと思う。でも,さりげなく扱わないと,見栄っぱりに見られかねない。一方,クラシックカメラはどのように扱っても「一味違って」見える!
 また,スプリングカメラと呼ばれるものは,ちょっと質量は大きいが体積は意外と小さいことに気がつくだろう。だからこそ,今,Korelleがお気に入りなのだ。たしかに操作はちょっと面倒だし,メカニズムもレンズもあまり状態はよくないが,意外なほどよく写るし,持つことそのものも楽しかったりする。


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