撮影日記


1997年12月27日(土) 天気:はれ

やっぱり時代はモバイル通信

今月はじめから多忙な日が続いていたが,なんとか無事に仕事納めを迎えることができた。そして,半分衝動的に「モバイルツール」などと呼ばれる種のPCを買ってしまった。
 今年は年末になって急激に忙しくなったが,そもそも今年は異常に出張が多かったものだ。出張が多いと,携帯端末が欲しくなる。これまでは古いノートパソコンを携えていた。EPSON PC-386noteWという機種だがご存じだろうか。当時としてはもっとも小さい機種の1つだった。FDDが2台内蔵されているのはよいが,HDDが専用設計なのでサードパーティーから安価で大容量のものが発売されず,あまり人気が出なかったようだ。
 ただ,私の場合,それはどうでもよいことであった。私がノートパソコンに求めているものは,小型で軽量で雑に扱えることである。HDDなど必要ない。そのかわり,RAMディスクを8MB確保して運用していた。この機種は,RAMディスクをHDDのように扱えるのがよかった。
 しかし,最近になって状況がかわった。インターネットである。PC-98系用にMS-DOS版のPPPソフトやメールソフトは登場しなかったようである。せっかく重いノートパソコンを持っていっても,インターネットのメールが受信できないのでは意味がない。いちいちNIFTY-Serveに送ってもらうのもややこしい。そこで,Windowsの使えるノートパソコン,それもサブノートと呼ばれるものがほしかった(安ければMacintoshでもいいのだが)。
 私の理想に近いパソコンは,東芝のリブレットシリーズである。私はノートパソコンに高性能多機能は求めていないのである。
 しかし,リブレットにも問題はある。大きく分けると,次の3点だ。
 (1) バッテリの動作時間が短い。
 (2) HDDを内蔵している。
 (3) 値段が高い。
 (1)の問題は大きい。理想としては,シャープのポケコンみたいに電池が1〜2ヶ月くらい平気でもってほしいものだ。まあ,難しいだろうが。それにしても動作がほんの数時間というのは許せない。せめて,1日は使えないといけない。
 (2)の問題であるが,私はそういう携帯端末をもつと,常に持ち歩きたくなるだろう。そしてそれは,かばんの中あるいは上着のポケットの中にあるだろう。それらのかばんや上着は,ついつい無造作に扱うことも少なくない。HDDをそんな危険な目めにあわせたくない。
 (3)は,まあついでに・・・・
 以上の結果,私が選んだのはWindows CEマシン「カシオペア」(A-51)である。なにせ小さいし軽い。単3乾電池2本でもよく働く(リチウムイオンバッテリは近日購入予定)。動作が遅いのが難点といえば難点ではあるが。「Windows CEはカラーじゃないからやめとけば?」という声も聞こえてくるが,カラーの必要な作業をするときにノートパソコンを使うつもりはない。まあ,それくらい割りきれる人でなければ,Windows CEは不満の塊であろう。私はとりあえず「よし」としている。


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