撮影日記


1997年12月07日(日) 天気:雨

列車に乗るなら
ローカル線がいい

この1週間はいろいろと多忙であった。この間の更新は,容量オーバー分のファイルの移転でお茶を濁してきたわけだ(笑)。とても,ネタを考えたり,日記を書いたり,写真を撮ったり整理したりするだけの余裕がなかったのである。
 1週間前の日曜日は,まだ少し余裕があったので,ヨンサンハチロクを持って出かけることにした。ボディはなにを使おうか考えた。ピントの山の見えにくいヨンサンハチロクであるが,もっともピントの確認しやすいボディが,ニコマートFTであったことには驚いた。というか,結局,マイクロプリズムに頼るしかないということだ。
 比治山周辺の猿候川沿いをぶらぶらしてみる。50mmよりもちょっとだけ短いワイド端43mmで覗いてみると,実に素直な構図が広がる。たしかに,これではおもしろ味に欠けそうだ。サブとして持っていた,オリンパスXA2の35mmレンズが超広角的に見えてしまう。
 さらに,ひさしぶりに列車に乗りたくなった。電車よりも客車やディーゼルカーがいい。となると,広島駅まで戻って芸備線だ。あまり遠くに行くつもりもなかったので,10年くらい前に一度だけ降りてみたことのある上深川まで乗ってみた。
 飛び乗った三次行き列車は,なんと1両。そのせいかぎゅうぎゅうの満員である。まさかこのままみんな三次まで行くのかと思ったが,下深川までくると,立っている乗客はもうまばら。降り立った上深川駅は,10年前の記憶と大差ない。ただ,走っている車両が,タラコ色から黄色に変わっているだけ。
 以前は気がつかなかったが,すぐそばに吉川興経の墓所がある。クルマでこの周辺にきても,なかなか気がつかないであろう(とはいえ,今は毛利元就ブームみたいな状態なので,近くに看板の1つや2つ出ていてもおかしくはないが)。
 ここも1時間に1〜2本くらいしか列車こないところだが,列車を撮るために何本かやりすごした。やはり,鉄道写真は「乗るなら撮れない,撮るなら乗れない」ものなのだ。さて,帰りに乗った列車は2両編成で,車内に人はまばら。どこかの山から降りてきたと思われる大学生風のグループが異様なにおいを発散させていた。
 さた,この日に使ったフィルムはPRESTO 100。この1週間の状態から察してほしいのだが,当然,まだ現像していない。
 今日は少し余裕が出てきたとはいえ,まだ1週間前の状態にさえ戻っていないのだ。


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