撮影日記


1997年11月24日(月・振替休日) 天気:快晴

ショック!
オリンパスXA2が・・・・

見事な晴天。ところが,今後当分このような快晴の日はないという。まさに,最後の秋の1ページを記録したくなる日である。
 早朝に,三原市の佛通寺を訪れた。ところが,一足遅かった。一部に真っ赤に燃え盛る美しい木があるものの,全般に葉がなくなっている。1人,カキを熱心に撮っているオジサンがいたが,他には人影もほとんどない。昨年は,ちょうどうまい時期に訪れることができたものだが。
 早々に広島市内に引き返し,ターゲットを変更する。一度,深川(ふかわ)方面で芸備線を撮ってみたかったので,撮れそうな場所をさがす。
 下深川から上深川にかけて,芸備線は何度か川を渡る。そのうちの2ヵ所ほどが撮影ポイントとして使えそうだ。今日は,そのうちの1ヵ所だけで試し撮りだ。背後の山はほどよく焼けており,空は快晴,色彩のコントラストがおもしろい。そして画面中央部に鉄橋を渡るローカル列車……。川沿いにはえる木に狙いを定めて,列車と組み合わせるのがよさそうだ。
 しかし,広島からの列車は,下深川で折り返すものもあり,上深川までやってくる列車は少ない。ローカル線のシャッターチャンスは,多くても1時間に1〜2回くらいであろう。

Nikon FM, Ai NIKKOR 200mm F4, EB

そしてとりあえず帰宅した。つづいてヨンサンハチロクの試用である。ようやくこのときが来たということだ。天満川沿いにぶらぶら歩いてみる。装備はNikon F3にヨンサンハチロクとAF NIKKOR 20mm F2.8S,さらにサブとしてオリンパスXA2。ところどころに,それほど古くはないものの,けっこう被写体になりそうな木がある。それらを撮りながら歩いていく。
 ヨンサンハチロクの使用感であるが,「いいな」と思った点は1つ。1つはMF直進式ズームの,操作感のよさ。もう1つは,43mmという焦点距離の使いやすさ。テレ側も86mmまであり,35-70mmクラスのズームよりも好きになれそうだ。
 しかし,さすがに古いしょぼズーム。問題点も2つある。1つは,ピントリングを回すとフィルタも一緒に回ってしまうこと。PLフィルターの運用が難しい。これを風景撮影用とせずに,スナップ用と割り切ってしまえばいいことではある。もう1つは,ピントの山が見えにくいこと。この焦点距離で開放F値3.5であるせいだろうか。それとも,根本的にシャープさ,あるいはコントラストの弱いレンズなのだろうか。いずれにせよ,仕上がりが楽しみである。ただし,まだフィルムを使い切っていない。

Nikon F3, new Zoom-NIKKOR 43-86mm F3.5, EB

今日,もう1つショッキングな事件があった。オリンパスXA2が故障してしまったようなのだ。フィルムを巻き上げることができない。


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