1997年11月21日(金) 天気:くもり
PENTAX 645-N 登場
「日本カメラ」を買うと,「ペンタックス645-N」の発売が大きな記事で取り上げられていた。この秋に,ペンタックス645のモデルチェンジがあるというウワサはずっと耳にしていた。フジからGA645シリーズが発売されたとき以後,中判一眼レフカメラがAF化されるのはいつか,気にはなっていた。そこへペンタックス645のモデルチェンジのウワサがあったから,これはAF化されるに相違ないとは思っていた。それが12月6日についに発売されるというのだ。
さっそく,ペンタ党員の梅から生まれた梅太郎氏に,聞いてみた。買うつもり?って。その回答を紹介する。
ついに、ペンタックス645−Nがでた。
あなたの予想どうりオートフォーカス さらに、ネガにデータ書き込み可能いいね・・・
でも67で同じような物もでるかも・・
ただ、この不景気のまっただ中ですから・・・・ (原文まま)
つまりは,「買うつもりはない」ということだ。たかがセミ判ごときに大金はかけられない,ということだろう。それは私も同調できる。いま,中判カメラを持っていない方にとって,ペンタックス645-Nは「とっつきやすい」カメラだと思う。しかし,すでに6×7判や6×9判を使っている者としては,AFがあるからといって,セミ判にスケールダウンするだけの魅力はない。そもそも個人的には中判カメラにAFを求めていない。また,ペンタックス645-Nには,フジGA645シリーズのもつ,「コンパクトカメラのように手軽に写真を撮ることができるという魅力」を感じることはおそらくないだろう。
しかし,これからの中判入門機として,ペンタックス645-Nの存在意義は大きいであろう。次は,どこが6×7判をAF化させるのか,というところも気になってくる。
まずは,距離計連動ファインダーをもつ「マミヤ7AF」か?それともいきなり,RZ67にかわる新機種があらわれるか?はたまた,フジか,ブロニカか?
いや,やはりペンタックス67のAF化が早いのではないだろうか。
雑誌の記事によれば,ペンタックス645-NのAF機構は,同社の 35mm判AF一眼レフカメラと同様なものだという。そうなると,なぜ67ではなく645を先にAF化したのだろうか,という疑問が出てくる。ペンタックス67は,35mm判一眼レフカメラをそのままスケールアップしただけのような姿をしているのだから,67の方で先にAFモデルを発売する考えはなかったのだろうか,と思うのだ。
この点について,自分なりに考えてみると,次のような理由が思いついた。
67ではレンズが重くなるので,ボディ内モーター方式では動作が難しい。
AFの精度がセミ判ならば許容範囲内に収まるが,6×7判では難しい。
67をAF化すると価格が高くなりすぎて,商業的に難しい。
6×7判ユーザーはAFを求めていない。
さあ,あなたはどう思う?
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