撮影日記


1997年11月19日(水) 天気:晴れ

まだ使えない,ヨンサンハチロク

先月購入した,ニコン伝統のしょぼズーム「ヨンサンハチロク」(Zoom-NIKKOR 43-86mm F3.5 Ai改)を,まだほとんど使っていない(1997年10月24日の日記を参照)。そもそも,街のスナップに使いたいと思って購入したものである。この1ヵ月,撮影にいける時間があれば紅葉を狙っていたので,出番がなかったわけである。だが,紅葉を中心としたネイチャー撮影もおそらく今週末(に撮影に行ければ)でとりあえず終わり。12月はおそらく街のスナップをするであろう。
 街のスナップをするとき,何mmくらいのレンズをよく使うだろうか。基本的に「引き」のない場所で,建造物などの大きなものを被写体にすることが多いだろう。そうすれば必然的に広角レンズの使用が多くなるはずだ。
 だが,いまの私は,どちらかというとコンパクトカメラでの撮影が心地よく感じている。そのレンズの焦点距離は,35mmである。
 一眼レフカメラを使うときは,50mmレンズ(Ai NIKKOR 50mm F1.4)が好きだ。パースペクティブによる歪みもなければ余計なものが視野にはいることもない。そして,描写に不自然さがない。ただ,せっかく一眼レフカメラを使うなら,いろいろな焦点距離のレンズを試したい。超広角レンズで被写体に接近するのもおもしろいので,50mmともう1本持っていくならAF NIKKOR 20mm F2.8Sを選ぶことも多い。
 結局はズームレンズを使うのが便利なんだ。タムロンなどから発売されている28〜200mmクラスの高倍率ズームレンズなら,普通の撮影で困ることはないだろう。しかし,お手軽になるためのズームレンズだから,あまり大きいものは使いたくない。かつて「ショートズーム」と呼ばれていたクラスのものがいいと思った。ただし,私はブランド志向だから(笑)ニコン製品ではないレンズを使いたくない。また,私にとってメインとするのはやはり単焦点レンズであるから,ズームレンズに大金をつぎこみたくない。
 そこで目についたのが「ヨンサンハチロク」である。¥10,000未満で容易に入手可能である。大きさも手頃である。安物のくせに(笑)開放値がワイド側でもテレ側でもF3.5で変動しないところがいい。
 焦点距離について,望遠側が86mmなのは問題ないと思う。広角側が43mmであることは,私は十分だろうと予想しているが,こればかりは実際に運用してみないとわからない。
 だから,早くこれをもって散歩に行ってみたいのだ。


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