撮影日記


1997年10月26日(日) 天気:強風

紅葉(こうよう)が見頃

三段峡へ行ってきた。見当どおり,紅葉はちょうど見頃であった。ところが,今夜から上空に寒気が入りこみ,全国的に木枯らしが吹くだろうという。さらに北部から山陰にかけて雨になるらしい。来週末では,もう紅葉のピークは過ぎることになるだろう。
 天気図をチェックする。冬型の気圧配置になりそうだ。寒くて風も強くなるだろう,と思いながら04:30ころに出発した。途中,ガソリンを補給,お弁当を購入し,広島北から戸河内までは中国道を利用。そして,樽床ダムには06:00ころ到着した。ちょうど夜明け直前。計画していた朝霧の中の紅葉を,と思い,支度をしてクルマを降りた。うう,風が強い。
 強風のため,朝霧は吹き飛ばされていたようだ。しかたないので,クルマに戻って明るくなるまで寝ることにした。こういうときのために,クルマにはいつも寝袋を積んでいる。
 09:00ころに活動再開。それにしても,風が強かった。雲の流れも速く,日が照ったり陰ったり,その変化も早い。曇り空なので光が十分に回ってはいるものの,木々は常に風にゆれている。スローシャッターが使いにくく,非常に撮影のしにくい状況であったが,それでも30分に1コマくらいのペースでフィルム1本(8コマ)撮りきることができた。
 さすがに今日はカメラマンもよく見かけた。なぜかニコンF4が多い。ひとり,ニコンF4を2台,プロストでぶら下げた人がいたが,よく見ると中国新聞の人だった(笑)。きっと明日の朝刊の1面を飾る写真をつくりにきたのだろう。
 15:00ころに樽床ダムを出発し,筒賀村の大イチョウのようすを見に行った。大イチョウは,一部の枝先が色づきはじめている。地元の人のお話では,今年は色づくのがやや早そうだという。ということは,11月03日が狙い目だな。その日は「晴れの特異日」だから,まあ雨になることはないだろう。
 ところで,タイトルにもカッコ書きしておいたが,「紅葉」は「こうよう」と読んでほしい。私は「モミジ」を意味させるときにはカタカナで書く。
 ワープロが普及しはじめたころ,一部に「これで人は漢字を書く必要がなくなり,辞書をひかなくなるだろう」というような批判があった。しかし,個人的にはワープロを使うようになってから,かえってよく辞書をひくようになった。ワープロは平気で変な当て字やふつう使わないような難しい漢字を出してくれる。まるで,ワープロが「どうだ,俺はいろんな難しい漢字を知っているだろう」と自慢しているみたいでおもしろい。
 それを信じきっていることは,かえって自分が無知をさらけだしているわけで,はずかしい。少なくとも,助詞,助動詞,接続詞,感嘆詞,接続詞などにも漢字を多く使っている文章を書く人は,頭のよい人には見えにくいものである。

Nikon F-801, AF NIKKOR 20mm F2.8S, AGFA XRG100

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