撮影日記


1997年10月06日(月) 天気:はれ

ランチタイムが終わるころ

秋の天気は変わりやすい。2,3日ぐずついたかたと思うと,突然の抜けるような青空。いわゆる移動性高気圧というもののせいだ。長江(揚子江)付近に発生し,足早に日本列島を駆け抜けていく。移動性高気圧がいるあいだは天気がいいが,これの前後は弱い気圧の谷になり,曇りがちになる。
 今日は,そんなつかの間の,抜けるような青空の日であった。太陽の光は極めて明瞭で,されど焼けつくような不快感はない。昼食をそそくさと済ませると,今日も河原へ人間観察としゃれこんでみた。ニコンF3にフィルムが残っているので,これも一緒に連れ出す。
 先週は,河原で,土手の周囲でキャッチボールをしたりジョギングしている人を多く見かけた(1997年9月29日の日記を参照)。彼らを遠方からこっそりと撮ってやろうと,AF NIKKOR 85mm F1.8SやAi NIKKOR 135mm F2.8Sを用意した。しかし,今日はなぜか運動をしている人がいない。土手のふもとには寝ている人がめだつ(笑)。向こうの方には,制服らしきOLがふたり,お弁当でも食べているのだろう。動いている人がいないのだ。
 しかたないから私もそこらへんに寝ころがってみた。寝ころぶと,青空が眩しい。だめだ,とても寝ていられない。F3を持って立ち上がってしまった。
 とくに狙いたい被写体も見つからなかったので,PLフィルターをかけてすなおに空と雲を撮る。ついでに持ってきたAF NIKKOR 20mm F2.8SにPLフィルターをかけて覗いたファインダーには,お約束のまっ青な空が広がった。これでフィルムがVelviaだったら超どぎつい色になってしまう。それも一興ではあるが。
 空を撮っていた視野の中を,さっきのOLふたりが横切った。時計をみると,12:40である。そうか,ランチタイムもそろそろ終わる。
 午後は,非常に眠かった(笑)。

Nikon F3, AF NIKKOR 20mm F2.8S, EB

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