撮影日記


1997年10月02日(木) 天気:雨のちくもり

江波山気象館

今,広島には「平年値」というものがないらしい。気象台が移転して観測環境が変わり,過去の統計が正式に使えなくなったからだという。
 元の気象台は,中区の江波山にあった。今,そこは「江波山気象館」として,一般の人びとに気象に関する知識を普及する場となっている。来年5月のオープンに向けて新館の工事も進んでおり,完成すれば今までの常設展だけでなく,いろいろな企画展やセミナーなどもおこなえるようになるそうだ。
 昨日のことになるが,仕事中に江波山気象館へ行ってみた。いや,借りていた写真を返すという,素晴らしい大義名分があったのだ(笑)。まあ,郵便などで送り返してもよかったのだが,しばらく見に行っていなかったので,ちょっと覗いてみたいという気持ちもあったのである。
 以前はなかった展示がいくつかできていた。1つは,ひまわり画像やアメダス,気象レーダーなどの情報を見ることができるコーナー。多くのディスプレイに,いろいろな情報が映し出されている。2階にあがると,雷発生装置があった。要するに放電を見せるものなのだが,これがなかなかの迫力である。江波山気象館にあるものは300,000Vで放電させているそうだ。千葉県市川市には,1,000,000Vで放電させる装置があるらしい。江波山気象館のものはガラスで仕切られていたが,市川のものはオープンな状態にあるそうだ。そのかわり,かなり広いところに置いてあるという。放電のときの音は,江波山気象館のものとは比較にならないそうだ。
 江波山というと花見の名所というイメージが強いかもしれないが,こういうおもしろい施設もあることは知っていてほしい。ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。


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