撮影日記


1997年07月19日(土) 天気:はれ

ちょっと寄り道

今日は所用あって,府中市方面へ出かけた。退院したばかりの愛車は,快調である。この快調はいつまで続くだろうか。
 さて,用件は午前中ですましたので,帰りの道中,新たな被写体を求めてちょっと寄り道をした。ただし,今日の装備は,F-801とAF Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5(I)のみの超軽装備である。寄り道する時間がとれるかどうかが疑問だったので,大がかりな装備は用意できなかったのだ。
 まずは,以前からどういうところか見てみたかった「三郎の滝」というところへ立ち寄った。府中市から国道486号線を走ればすぐである。ここは「すべり滝」として有名な場所だ。夏になるとよくテレビのローカルニュースで取りあげられる。この滝の上流にある池に,かつて大蛇の雌雄がすんでおり,それらが仲良くすべってできたという伝説がある,天然のすべり台だ。
 テレビなどで「すべり滝」の部分だけを見ていると小さい滝に思えたが,案外と見応えがある。しかも,標準系レンズだけで十分に楽しめそうな場所だ。
 ただし,これから夏休み。たぶん大勢のこどもたちが「すべり滝」を訪れるだろう。そんなところでカメラを構えていては,違う趣味をもっていると誤解されかねない。もっとも,相手がこどもであろうとなかろうと,知らない人に勝手に写真を撮られては決して気持ちよいものではないだろう。周囲にはモミジもあったので,秋,涼しくなってから,本気で訪れよう。
 国道486号線を通り,山陽自動車道の三原久井ICを過ぎると,佛通寺方面へつづく県道がある。真夏に佛通寺を訪れたことがなかったので,ちょっと立ち寄ってみる。
 佛通寺へ行く途中に,「昇雲の滝」という立札があった。クルマを停めて見にいってみる。矢印の指す方に下りてみると,道が2つに分かれている。どっちだろう?なにも書いていないぞ。とりあえずまっすぐに進んだ。おっと,行き止まりだ。しかしそこは展望台のようで,滝の全体が見渡せる。けっこう大きな滝である。しかしながら,水流がかなり奥まっており,日光が当たらない。曇りの日の方が撮影しやすいだろう。ここも,標準系のレンズで十分なようだ。
 佛通寺への道は,ところどころよくなっているが,すれ違いの難しい場所も多い。佛通寺に着いたが,この時期は,観光のオフシーズンなのだろうか,人は少ない。売店なども閉まったままである。本堂の向かいの山の上には「開山堂」という建物がある。中世の佛通寺開山当時からある貴重な建物だそうだ。秋の紅葉の時期は,非常に落ちついた佇まいを見せてくれる。夏の姿はどうだろうかと「開山堂」に登ってみると,補修工事中で拝観不可であった。おいおい,そういうことは,登り口に書いておいてくれぇ。
 さらに寄り道をするところはないか,考えた。そうだ,久しぶりに広島空港に行こう!地図を見ると,途中に「女王滝」というものが見える。ま,それは次の機会にしよう,今日は空港だ。
 道をずんずん進む。すると,「NHK大河ドラマ毛利元就・小早川隆景ゆかりの地」というのぼりがたくさんたっている。ああ,ここもかあ,と思いながら通過する。さらに,こんな看板があった。
 「NHK大河ドラマ毛利元就ロケ地 タイトルバックに使用の女王滝」
 そ,そうか,地図上ではしょぼそうな女王滝は,あんなすごい滝なのか,と思い,女王滝に照準を合わせる。滝に近づくとその付近は公園として整備されていた。公園の方へ進む。ふと見ると「この先 料金所」。おいおい,有料なのか。仕方ない,ちゃんと装備を整えて次回にしよう。
 と,いうことで,広島空港で飛行機を見て帰ってきた。

Nikon F-801, AF Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5, XRG100
Nikon F-801, AF Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.3-4.5, XRG100

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