撮影日記


1997年05月25日(日) 天気:降ったり晴れたり

聖湖から餅ノ木へ

今日,広島県北部の「聖湖」というところへはじめて写真を撮りにいった。もっとも,ターゲットは聖湖ではない。目的は,三段峡の上流部にある「三ツ滝」や「出合滝」などである。今日はとりあえず,聖湖と餅ノ木集落との間を歩くことにした。
 聖湖から遊歩道を進むと,まず「三ツ滝」がある。三段滝が崩れてしまっている今,むしろ三ツ滝の方が美しく迫力があるように感じる。遊歩道は狭く三脚を立てにくい。しかも,木が多く,滝の形をうまくとらえにくい。そこで,河原に降りることにした。ただし,撮影機材を持った状態で降りるには,少しだけ根性が必要だろう。河原に降りるとたしかに視界は開けるが,滝の形があまりきれいに見えない。遊歩道から,木と木の間を通してみるからきれいだったのだろうか?いろいろな構図で試してみたい。

さらに進むと「竜門」というところに達する。二段滝へ通じる「猿飛」のようなところである。ここの滝に名前はついていないのであろうか?

この先に峡谷を渡る橋がある。この橋は鉄製の吊り橋になっている。揺れたりはしないが,足元から下の峡谷がよく見えるので,高所恐怖症の人に,大いにおすすめしたい(笑)。このあたり,遊歩道に木が倒れかかっているところが何箇所かあるので,通行には注意が必要。
 そして,「出合滝」が見えてくる。これもなかなかの迫力であるが,やはり遊歩道からではよく見えない。さらにこのあたりは遊歩道がかなり高い位置を通っているので,河原に降りるには,やはりちょっとした根性が必要である。ふつうのスニーカーなどでは近づかない方がいいと思う。

今日は,このルートの下見的な目的で訪れたので,とりあえず一通り写真を撮ってきた。そのため,たいへん珍しいことに,1日でメイン機のフィルム1本を使い切ってしまった。さっそく明日,現像に出そう!
 このルートは,聖湖からならば歩く距離はそれほど長くないから,しばらく通ってみようかと思う。そして,紅葉の季節に備えたい。
 また,最近35mm判では,Nikon F3ばかり使っていた。そこで今日は,ひさしぶりにNikon FMにフィルムを装填し,サブ機とした。ぱしゃり。使って17年目ともなると,さすがにこの感覚がもっとも手になじんでいるように思われる。Nikon F3にくらべ,小さくて軽い。スペック的に問題があるわけない。では,なぜ,ここしばらくNikon FMを使わずにNikon F3を使っていたのだろうか。あらためて考えてみると,やっぱり「見栄」なのだ。Nikon F3は,なんといっても最高級機種なのである。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 250mm F5, PRP

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