撮影日記


1997年05月02日(金) 天気:まあまあ

大阪中古カメラ屋めぐり

先日,梅から生まれた梅太郎氏と「食博覧会」に行ったことを書いた(1997年4月29日の日記を参照)。その後,梅から生まれた梅太郎氏の謀略で,「大阪中古カメラ屋めぐり」に連れて行かれてしまった。

などといいながら実は,私も中古カメラ屋に行きたかったのである。捜し物は,Nikon F3用のウエストレベルファインダー。たいして高価なパーツではないので新品で購入してもよいのだが,少しでも安ければそれにこしたことはない。その他に,ブローニー判またはセミ判のスプリングカメラについての情報が欲しかった。これは,たちまち買うつもりはまったくない。どのような商品がどのような価格で売られ,どのような評判をもっているかを把握しておきたかった。常時携帯もできそうな中判カメラが1つあったら,便利かなとは思う。「路上観察」的撮影用としてOLYMPUS XA2を現役で使っているが,ピントあわせがラフにならざるを得ないので,できあがる写真のクオリティに自信がないのだ。二重像合致式距離計内蔵のOYMPUS XAだったら,こんな不満はでなかったかもしれない。

さて最初に訪れたのは,四ツ橋の「三和カメラ」。ここは店舗が2つにわかれており,1つが35mm判カメラ,もう1つが中・大型カメラになっている。最初に,35mm判カメラの店に入った。そして,あっさりと目的のNikon F3用ウエストレベルファインダーを見つけ,ゲットしてしまった。これがきっかけとなり,この日,財布のひもがゆるんでしまったと考えられる。
 続いて「三和カメラ」の中・大型カメラの店に入る。こちらは店員さんが常駐しておらず,店員さんがいないときは35mm判の店で店員さんに声をかけて開けてもらわなければならない。この店には,とくに目的はなかった。それよりも,スプリングカメラの情報を仕入れるために心斎橋の「OSカメラ」に行きたかった。しかし,梅から生まれた梅太郎氏の薦めで,とりあえず寄ることにしたのだ。そして,見てはいけないものを見てしまった。マミヤプレス用Mamiya-sekor 50mm F6.3用のレンズフードが売られているのである。このレンズは3月に買ったのだが(1997年3月30日の日記を参照),中古品で,フードはついていなかった。先日,マミヤ・オーピーに問い合わせると「すでに在庫はまったくない」といわれた(1997年4月25日の日記を参照)。超広角レンズだから,フードはできるだけ使いたい。そのフードだけが売られているのである。もう迷いはなかった。探し求めていたもの,もう絶対に入手できないだろうと思っていたものが目の前に「ある」のだ。財布のひもはすでに緩んでいたので,あとは時間が解決してくれた。

ここまでで,¥11,000の浪費である。

そして,「OSカメラ」に向かう。その前に梅から生まれた梅太郎氏は「ナニワの中古コーナーを見たい」というのでついていったが,とくにおもしろいものはない。
 さらにおもしろくないことに,「OSカメラ」は定休日だった。

私はこのあと日本橋へ行きたかったのだが,梅から生まれた梅太郎氏のさらなる提案で,梅田方面の中古カメラ屋めぐりになった。
 「八百富写真機店」では,マミヤプレス用の三脚アダプタなどの小物をゲットし,さらに浪費が増えた。この間,梅から生まれた梅太郎氏は,SMC PENTAX 28mm F2.8(K)や小型のカメラバックなどを物色していたが,1円も使わなかった。見事に彼の謀略にはまり,私だけが浪費してしまったわけだ。とはいえ,すべて必要とするものであるから,あまり文句は言えない。
 彼が案内してくれた梅田の中古カメラ屋には,あこがれのNikon F3AFを置いている店もあった。AF-NIKKOR 80mm F2.8とデータバック付きで¥98,000だ。ちょっと安いかな。先の「八百富写真機店」には,F3用のAFファインダーが単体で¥30,000というものがあった。これらはかなりそそられたが,さすがに絶対的金額が高くて思いとどまったのである。宝くじが当たるなど,あぶく銭でもつかまないかぎり,購入に踏み切ることはないだろう。

最近,別の友人である印天氏が,写真にハマる兆しを見せ始めた。簡便なカメラによる表現力の限界に気がついたという。梅から生まれた梅太郎氏と共謀して,うんと浪費をさせてやろう(笑)。


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