撮影日記


1997年03月28日(金) 天気:はれ

ニコンF3衝動買い

東京に出張だ。さらに,今回は週末でもあり現地で時間に余裕がある。翌29日には撮影会に参加させていただく約束までついた。そしてなぜか,ふつうの Nikon F3HP を買ってしまった。

さて,私はいつのまにかニコン党になっていた。そして,ボディもレンズもすべて普及モデルばかりで質素に買いそろえてきた。しかしながら最近,写友のひとりがPENTAX LXという高級機をゲットしたため,それに対抗するべく私もニコンの高級機が欲しくなってしまった。単純な見栄であり下品な欲望であるが,これが趣味の世界というものだろうと勝手に納得している。
 ここで対抗心が燃え盛ったのは,その写友がPENTAX LXを買うきっかけをつくったのが,ほかならぬ私自身であるからだ。昨年,彼を中判カメラの世界にひきずりこんでやったのだが,そのときの結論はPENTAX 6×7であった。その後,PENTAX 6×7用のレンズをKマウントボディで使えることを知った彼は,まずRICOH XR-8 Superをゲット。そしていつのまにか10数本のKマウントレンズとPENTAX LXを買っていたのである。
 ところで,ニコンの高級機というと,Fヒトケタシリーズになるのだが,今この文章を読んでくださっているあなたは,そのうちではどれがお好みだろうか。私がもっとも欲しかったものはNikon F3AFなのである。ペンタ部が異常に大きくてカッコよく,希少品という点もなかなかそそられるところがある。AF機能は今となっては実用性が低いが,高級機でAF撮影する気はないので問題ない。Nikon F4やNikon F5はステイタス的に欲しいが,使ってみようという気にはなんとなくならない。高級機に複雑な機能は似合わないと考えていたのだ。
 むしろ,Nikon F2 Photomic ASが欲しい。メカニカル制御マニュアル機の最高峰と言っても過言ではないだろう。この日,東京で立ち寄った中古カメラ店には,Nikon F3AFもNikon F2 Photomic ASも在庫があった。そこでじっくりとさわってみた。価格も気にしながら……。
 そして,結論。Nikon F3AFは大きすぎる。Nikon F2 Photomic ASは重すぎる。これではNikon F4やNikon F5と同じだ。その点,ふつうのNikon F3HPは比較的コンパクトで軽い。HP (ハイアイポイントファインダー)仕様ならペンタ部もそれなりに大きいのでカッコもまあまあである。ただし,「Nikon F3にはモードラをつけないとダメよ」という意見も一部にはあるらしいが……。

以上が,このたびNikon F3HPを衝動買いした経緯である。写友のPENTAX LX購入とともに,消費税アップ前の駆けこみ需要と言えなくもない。


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