撮影日記


2022年08月06日(土) 天気:晴

メディカルニッコールでオートフォーカス?

ロシアとウクライナとの戦争は,まだ続いている。今朝の広島市長による「平和宣言」(*1)に含まれていた,「核兵器を使う可能性を示唆した国があります」という表現は,ことばを選びながらもかなり強い調子でロシア側を批判している。

メディカルニッコールには,旧型(200mm F5.6)と新型(120mm F4)の2種類がある。どちらも基本的には,特定の距離で特定の撮影倍率での接写をするためのレンズである。旧型にはピントを調整するリングなどはなく,完全にピントが固定されているので,被写体あるいはカメラを動かして,その距離を調整して使うことになる。新型にはピントを調整するリングがあるが,特定の撮影倍率ごとにクリックストップが効くようになっており,基本的には被写体あるいはカメラを動かしてピントをあわせることになる。
 カメラを動かさずに,メディカルニッコールのピントの微調整をすることができると,便利そうである。
 そこで思い出すのが,Nikon F-501AF(1986年)と同時に発売されたテレコンバータTC-16ASの存在である。これは,マニュアルフォーカスのニッコールレンズの後ろに装着すると,Nikon F-501AFでオートフォーカス撮影ができるようになる,というものである。これを使えば,メディカルニッコールでオートフォーカス撮影が可能になるだろうか。

TC-16ASを使ってオートフォーカス撮影のできるデジタル一眼レフカメラは,Nikon D2Xなどごく一部だけである(2018年12月2日の日記を参照)。また,TC-16ASは「F3.5以上(F-501ではF2.8以上)の明るいニッコールレンズ」との組み合わせでなければ使えないことになっているので,少しでも明るいMedical-NIKKOR 120mm F4で試すことにした。

シャッターレリーズボタンを押すと,TC-16ASは動作し,いちおうピントがあうことが確認できた。TC-16ASをはさむため,本体とホットシューとをつなぐケーブルの長さに余裕はないが,問題なく発光する。TC-16ASでピントあわせをできる範囲はごく狭いが,それでも,三脚を使わない手持ち撮影のときにピントをあわせる補助としては,TC-16ASを使う意味はじゅうぶんにありそうだ。

Nikon D2X, Medical-NIKKOR 120mm F4 (IF), TC-16AS

*1 平和宣言【令和4年(2022年)】(広島市)
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/atomicbomb-peace/179784.html


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