撮影日記


2022年05月22日(日) 天気:晴

アマリリスのつぼみ

イチゴの旬が終わるころ,アマリリスの花茎がすーっと伸びてくる。それが少し開きかけていて,その形状や色合いが,とても艶めかしい状態である。こういう被写体は,接写するのが間違いなく楽しい。ぬめっとした感覚を期待して,たまにはMamiya ZE用の接写用レンズMamiya-sekor Macro E 50mm F3.5を使ってみたい。マミヤZE用のレンズマウントと互換性のあるレンズマウントをもったデジタルカメラはないので,マウントアダプタを使って接続することになる。今日は等倍以上の接写もしてみたいので,テレコンバータの内蔵されたマウントアダプタを利用する(2016年6月22日の日記を参照)。このマウントアダプタはキヤノンEFマウント用なので,わたしの手元にある唯一のCanon EOSのデジタル一眼レフカメラ,EOS 10Dの出番となる。

Mamiya ZE用のレンズには絞りリングがあるが,このリングには絞りの値を電気的な信号として伝達する機能しかなく,絞りそのものの位置の制御は信号を受けたボディ側から制御するようになっている。このマウントアダプタに設けられたリングで絞りを制御することになり,レンズの絞りリングの位置はどこにしてあっても変わりはない。また,このマウントアダプタを使って適正な露光を得るためには,これをF1.4のレンズとして扱うようにする。

Canon EOS 10D, Mamiya-sekor Macro E 50mm F3.5, FOTODIOX Pro ZE-EOS

なんとも言えぬ,味気ない画像である。決して,おかしな色にはなっていない。むしろ,ごく自然に,本来の色に近いものが表現されているように見える。しかし,これではおもしろくないのである。こうもあっさりとしたJPEG画像しか出力されないのでは,少々面倒であるがRAWで撮影して調整を試みるしかない。

Canon EOS 10D, Mamiya-sekor Macro E 50mm F3.5, FOTODIOX Pro ZE-EOS

それに対してKodak DCS 460を使うと,Canon EOS 10Dの場合とは逆に,色がこってりするのを抑えるような調整が必要になる。どちらが好都合かは,使う人にもよるし,使う目的にもよって違ってくる。しかし個人的には,Kodak DCS 460の画像のほうが,いじっていて楽しく感じる。とはいえ,Canon EOS 10Dも,出力する画像にはじゅうぶんないじりがいがあるというものだ。Canon EOSでしか使えないレンズも,積極的に使っていこう。

Kodak DCS 460, TAMRON SP 90mm F2.5

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