撮影日記


2020年10月07日(水) 天気:はれ

SONY αNEX-C3を見直してみる

今日は,久しぶりにSONY αNEX-C3を使ってみた。これは,いま私が所有している唯一の,いわゆる「ミラーレス」カメラである。

いま,原爆ドームの保存工事が進められている。周囲に足場が組まれた状況は,ふだんは見ることができないものなので,いちおう記録しておきたいと考えた。

そこで,シフト撮影のできるPC-NIKKOR 35mm F3.5を使おうと考えたものである。マウントアダプタを使えばSONY αNEX-C3に問題なく装着できるし,カメラに内蔵された露出計を使ったAE撮影も可能である。撮像素子の大きさがいわゆるAPC-Sサイズのカメラで使うと,あまり広い範囲を写せないという難点がある一方で,いまひとつ描写のよくない周辺部がクロップされるという都合のよい面もある。ともあれ,まがりなりにもシフト機能があると,建物が上にすぼまらないように撮ることができるのである。

SONY αNEX-C3, PC-NIKKOR 35mm F3.5

以前は,フィルムでの撮影をいろいろと楽しんできた。最近ではフィルムや現像の価格もあがり,フィルムの選択の幅も狭くなって,以前のように気軽には楽しめなくなっている。
 いま,フィルムから乗り換えておもに愛用しているデジタル一眼レフカメラは,KodakおよびFUJIFILMのニコンFマウント機である。いまは,問題なく使えている。すでに,不具合が生じたときに修理の対応を受けられる状況ではなくなっている,まだ使える状態の中古品の入手が不可能ではない。撮像素子のクリーニングくらいであれば販売店で対応してもらえる(2020年2月22日の日記を参照)が,これらのデジタル一眼レフカメラはいずれ,修理もできず中古品も入手できなくなって,使えなくなる日がくるだろう。

さて,そうなったときには,どうするのがよいか考えてみた。
 もっともすなおな選択肢は,ニコンFマウントのデジタル一眼レフカメラを購入することである。フィルムを使う一眼レフカメラNikon F6(トイカメラに分類されるような簡便なものを除いて,いま新品で入手できるフィルムカメラとして,おそらくほぼ唯一の存在であろう)が近いうちに販売終了になる,という噂もある。ニコンでも,いわゆる「ミラーレス」カメラであるZシリーズのラインアップが,充実しつづけている。いずれ,デジタルの一眼レフカメラも,販売が終了するときがくるかもしれない。ただ,そうなったとしてもしばらくは,使える状態の中古品の入手に困ることはないだろう。使ってきたレンズもほぼそのまま使えるのが,なによりも好都合である。この種の道具では,使い慣れていることも,重要なのである。
 しかし,ニコンのデジタル一眼レフカメラから出力される画像には,あまり特徴のようなものが感じられない。もちろん,出力される画像はけっして悪いものではない。むしろ,よい。ただ,撮っていて,便利に感じるけれど,あまり楽しくない感じがするのである。

そこで,気になる存在は,フジのXシリーズである。いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子をもつ,いわゆる「ミラーレス」カメラである。フジのデジタル一眼レフカメラFUJI FinePix S2 ProやS1 Proから出力される画像は,個人的に好ましく思えるものである。フジのXシリーズも,これと似たような雰囲気の画像を出力してくれるのであろうか。そのあたりを,自分でたしかめたいわけである。しかも,初期のモデルであれば,かなり安価で流通するようになっている。お試しするには,ちょうどよいタイミングかもしれない。
 だが,そのまえに,あらためてSONY αNEX-C3をきちんと使ってみようと考えたのであった。


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