撮影日記


2020年04月05日(日) 天気:晴

水の底の花を表現できる

今日は,「シノゴの日」である。10年前に,私が勝手に提唱した(2010年4月1日の日記を参照)。今年の「シノゴの日」は,なんとも都合がよいことに日曜日である。しかも,よく晴れている。サクラは満開のピークは過ぎたが,場所によってはまだまだじゅうぶんに楽しめる状況である。昨年秋に久しぶりに訪れた旧・安野駅(2019年10月22日の日記を参照)へ行っていろいろ撮ってみようと考えていたのだが,いまは新型コロナウイルスによる感染症対策として不要不急の外出は控えるほうがよいだろう。サクラは,来年も咲くのである。もっとも来年の「シノゴの日」は月曜日であり,その日が晴れるとはかぎらず,サクラが満開になるタイミングが都合よいかどうかはわからない。どうせ,列車はやってこない(2002年3月31日の日記を参照)。保存されている車両は,そこにあるけれど。

ともかく今日は,よく晴れている。この光を使って,チューリップを撮ることにする。
 日ざしが強いので,1/1000秒から1/2000秒の速いシャッター速度が使える。かける水の勢いをうまく調整できると,全面に水しぶきが飛び散った,目が覚めるような絵となる。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

ただ,同じような撮り方をしていたのでは,対称にする花を変えたところで,本質的にはなにもかわらない。いわゆる,ワンパターンとなる。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

そこで,小道具をいろいろ使った,少々こざかしい絵づくりを試してみることにした。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

花と背景とが,都合のよい位置になるように配置する。主になる赤い花にはピントがあい,そのほかのものは適切にボケさせたいという発想は,いつものと同じだ。とくに周辺部については,なにが写っているのかはわからないくらいのボケさせたい一方で,形がなくなってしまうほどボケさせるとおもしろみがなくなってしまう。また,光る部分のボケを丸いものにするには,絞りこまずに開放で撮りたい。結果として,ピントあわせが困難なものになる。まだまだ,いろいろと試行錯誤する余地はある。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

ただ撮るだけではなく,天地をひっくりかえすことや,トリミングすることも,いろいろ試せばよい。グラスを通して見える歪んだ被写体を楽しむだけでなく,水の底で咲いたかのような状況に演出することもできそうである。

FUJI FinePix S1 Pro, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

これだけの撮影を楽しむためには,小道具として100円ショップでグラスを1つ買ってくるだけでよい。100円ショップ,あなどりがたしである。


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