撮影日記


2020年03月21日(土) 天気:晴

モノクロ印画紙で白い花を撮る

各地で,サクラの開花がちらほら聞こえてくるようになった。広島ではまだ,サクラの開花宣言は出ていない。サクラはまだでも,いろいろな花が咲きはじめている。いまの時期,目立っているのは,ハクモクレンやユキヤナギなどの白い花だ。白い花は,モノクロで撮る題材として,わかりやすい。

かつて河川だった遊歩道に,目立つハクモクレンの木があった。

OKUHARA camera, FUJINON W 180mm F5.6, FUJIBRO WP FM2

よくあるサイズのハクモクレンであるが,大きくダイナミックに見せるために,広角レンズで撮ることにする。また,少し横長な画面にしたかったこともあり,組立暗箱(OKUHARA camera)を使って四つ切1/2のフォーマットで撮るのがちょうどよい。このフォーマットでば,180mmレンズが広角レンズとなる。

OKUHARA camera, FUJINON W 180mm F5.6, FUJIBRO WP FM2

このハクモクレンがある場所の下流側は,土地がぐっと低くなっている。そのため,目の位置を下げて構図をつくるのも容易である。
 撮影に使用した印画紙(フィルムではない)は,いつものようにフジブロWP FM2(RCタイプの2号印画紙)である。今日はISO 1.5として露出を決めたので,これら2枚は,F22に絞りこんで6秒の露出を与えている。

OKUHARA camera, FUJINON W 180mm F5.6, FUJIBRO WP FM2

この時期に見られる白い花としては,ユキヤナギもある。背景の木はシルエットになってもよいと考え,ハクモクレンより少なめの露出とした。先のハクモクレンと同様の現像時間(ミクロファイン1:1.5希釈,240秒)では,手前の部分がつぶれすぎとなった。濃淡が出るまで現像時間を伸ばしてみた(600秒)ところ,ずいぶんと硬調になってしまったのだが,これはこれで悪くない,と思うことにする。


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