撮影日記


2020年01月01日(水) 天気:晴のち曇

FUJIXで撮り初め

初詣のために叡福寺を訪れるのは,毎年のことである。今年もゆっくりと,お昼ごろに到着する。駐車スペースは狭く,この時期はいつも混雑するわけだが,今日は幸い,すぐにクルマをとめることができた。
 今日の撮り初めとして,ここで組立暗箱(Okuhara camera)を使い,印画紙で6×10判の撮影をすることを考えていた。しかし,思ったよりも,訪れている人が多い。ここにはもう,数10年以上前から訪れているのだが,昔はこんなに人で混雑するような場所ではなかったように思う。撮影のために場所と時間を占拠してしまう,6×10判の印画紙での撮影はあきらめた。すなおに,デジタルカメラで撮り初めをおこなうことにしよう。

スナップ的に撮るのであれば,標準レンズあるいは広角レンズを使うのが定番だろう。しかし今日は,ずっと以前に入手していた,Ai Zoom-NIKKOR 80-200mm F4.5の試し撮りも兼ねようと思う。

FUJIX DS-505A, Ai Zoom-NIKKOR 80-200mm F4.5

このような場面は,やはり標準レンズが広角レンズでぐっと寄って撮りたいところだ。しかし,望遠レンズを使うメリットとして,背景に不用意に他人が入ってくることが少なくなる,というものがあった。

FUJIX DS-505A, Ai Zoom-NIKKOR 80-200mm F4.5

このように色味の少ないモノトーンっぽい場面では,FUJIX DS-505Aのあっさりと透き通った印象の描写が生きてくるように感じる。

FUJIX DS-505A, Ai Zoom-NIKKOR 80-200mm F4.5

例年,元日はどちらかというと,おだやかに感じる日が多い。この冬はとくに暖冬というわけでもないようだが,ひどく寒いと感じる日もあまりない。今日はよく晴れていることもあり,たき火の炎もあまり目立たない。

FUJIX DS-505A, Ai Zoom-NIKKOR 80-200mm F4.5

古いズームレンズであるが,描写については安心できるように感じる。縮小光学系を内蔵しているFUJIX DS-505Aとの相性も,問題はなさそうだ。ただ,大きく重く,寄れないレンズであることは,しかたない。

おだやかで,例年とかわらぬ調子で,あたらしい年を迎えることができた。しかし,撮り初めに使うカメラは,毎年すこしずつかわっているのである。必ずしも,あらたに入手したカメラやレンズを使っているわけではないが。


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