撮影日記


2019年12月18日(水) 天気:雨のち晴

貴重な晴れ間を楽しむ

細かい雨粒が,フロントガラスにあたる。昨夜までの雨が,午前中はまだ少し残っていた。それでも夕方になると,ときおり強い日ざしが見えるようになってきた。天気予報によれば,しばらくのあいだ雨や曇りの日が続くという。いま見えている晴れ間は,貴重なものになりそうだ。

夕方,市内中心部方面での用事があった。今日は,カメラをもって出かけることにした。ただ,できるだけコンパクトに済ませるために,レンズはYONGNUO YN40mm F2.8Nだけにしよう。カメラは,Kodak DCS Pro 14nだ。このカメラは下部が大きく張り出しているので,薄いレンズを装着すると,まるでボディキャップをしているように見えてしまう(2018年10月24日の日記を参照)。

原爆ドームの西側は,公園をはさんで2本の川がある。そのさらに西側には,目立った高い建物はない。つまり,日没近くまで,強い日ざしを享受できる。低い位置の強い光線がつくる光景は,平凡なものであっても力強さを感じるものである。

Koda DCS Pro 14n, YONGNUO YN40mm F2.8N

地面に落ちた葉を,フラットな光線で高い位置から見おろしても,おもしろい絵にはなりにくい。しかし,低い位置からぎゃこう気味に撮るだけで,これだけ力強くなるものだと思っている。
 太陽の位置は,ずいぶんと低いものになっている。ちょうど,原爆ドームの窓を黄金色に輝かせている。

Koda DCS Pro 14n, YONGNUO YN40mm F2.8N

その強い日ざしは原爆ドームの窓を通して,慰霊碑に供えられた花を,スポットライトのように照らしていた。

Koda DCS Pro 14n, YONGNUO YN40mm F2.8N

夕方の原爆ドームを撮るのは,この時期が都合よい。
 木が葉を落としており,夕方にはドームがきれいなシルエットを見せてくれる(1997年1月19日の日記を参照)。今日は,きれいな夕焼けになりそうに思えたが,残念ながらそろそろ用事を済ませに行かねばならぬ。

Koda DCS Pro 14n, YONGNUO YN40mm F2.8N

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