撮影日記


2019年08月15日(火) 天気:台風直撃?

ライカ判のカメラでAF-S DX Micro-NIKKOR 40mm F2.8Gを使う

今日は,大型の台風10号が広島に接近するというので,朝から公共交通機関が運転を見合わせていた。植木鉢や自転車が倒れないように置き場所を工夫するなど,できるかぎりの対策をとって,台風に備えるようにした。万一,大規模な停電や水害が発生すると,物流に影響が出る。食料品などの入手に困ることになる可能性もあるから,常備菜のようなものの準備もしていた。実際,昨年7月の水害の後はしばらく高速道路が不通になっていた影響などもあり,一部の商品が品薄になったり入荷されない状況になっていたものだ(2018年7月10日の日記を参照)。
 朝のうちはまだ,雨も風もさほど強くなかった。少し仕事を片付けたく,職場へ行きたかったのだが,なにせ公共交通機関がすべて止まっている。朝のうちに,別件でクルマで街に出る必要があった。そのついでに職場にも寄ってみたところ,ごく近いコインパーキングに空きがあったので,2時間ほど駐車して最低限の処理は済ませて帰宅した。その間にも雨は降っていたが,まだ,雨も風もふだんとあまりかわらないものである。
 それでも台風は着実に接近しているのだから,帰宅後も外のようすを気にかけていた。報道によれば,15時ころに台風は呉市付近に上陸したという。その1〜2時間後には,広島市のごく近くを台風の中心が通過したはずであるが,雨が本降りになったなあという程度で,風はいっこうに強くならない。夕方以降には,いわゆる吹き返しがあるかと思ったものの,さほど強い風にはならない。18時ごろには,アストラムラインが運転を再開した。幸い広島市には,たいした影響を与えることなく,台風は過ぎ去ったようである。
 大雨などの各種警報は,結果としては空振りになった,ということだ。
 ただ,昨年の水害のことを考えれば,気象に関する警報は「ああ,空振りでよかったね」というくらいで,よいのである。

先日,梅田のヨドバシカメラで購入したAF-S DX Micro-NIKKOR 40mm F2.8Gは,いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子をもつデジタル一眼レフカメラ専用のレンズである。それよりも撮像素子が大きなカメラで使うと,周辺がケラレることになる。しかし,ファインダーを覗いた限りでは,とくに近接域ではライカ判のカメラで使っても,ケラレは目立たなそうである。
 いわゆるAPS-Cサイズ(23.7mm×15.6mm)よりは大きな27.6mm×18.4mmの撮像素子(APS-Hサイズとよばれることもあるが,実際のAPS-H判とはまったく関係ない)をもつKodak DCS 460では,ケラレの問題は生じなかった(2019年8月13日の日記を参照)。こんどは,ライカ判の撮像素子をもつKodak DCS Pro 14nで試してみよう。

先日,コロムビアの電蓄をひっぱりだしたのは,真空管の写真をつくりたかったからである(2019年8月11日の日記を参照)。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

期待通り,近接域では周辺のケラレが気にならない。
…とは,かぎらない。この場合はそもそも背景が暗いものになっているので,四隅が多少ケラレていても,気がつくはずなどない。描写については,期待通りのもの。短焦点の接写用レンズらしく,線が細くシャープに感じる。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

マリーゴールドの花を,手持ちで狙ったものである。オートフォーカスがスムースなため,周囲のケラレの状況を確認するのが目的で,これくらいの精度でよいのであれば,楽に撮れる。
 左側はそもそも背景がくらいのでわかりにくいが,右上の明るい部分については,ケラレているといえばそのような,ケラレではないといえばそうとも思うような,まだはっきりとはわからない。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

ヒマワリの蕊が,1つ1つ立って見える。接写用レンズとしての描写については,じゅうぶんなものだろう。四隅がやや暗くなっているように見えるが,ケラレているのではなさそうである。

Kodak DCS Pro 14n, AF-S Micro-NIKKOR 40mm F2.8G

先のマリーゴールドもヒマワリも,できるだけ最短撮影距離に近い状態で撮ったものである。このアサガオは,少し離れた状況だが,これでもケラレは感じない。いろいろ試したところ,ピントリングの位置がおおよそ0.4mよりも近ければ,ケラレの影響は感じないようである。
 YONGNUO YN 40mm F2.8Nの最短撮影距離は0.3mだから(2018年10月24日の日記を参照),そのあたりを境界に,レンズの使い分けをすることになりそうだ。


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