撮影日記


2019年02月04日(月) 天気:晴

Kodak DCS 460でオートニッコール24mm F2.8を使おう

先月から,いろいろな非Aiタイプのオートニッコールレンズを,Kodak DCS 460で使っている。先週は,「ヨンサンハチロク」ともよばれるZoom-NIKKOR Auto 43-86mm F3.5を使うつもりだったが,インフルエンザにかかって安静にしていることになったため,思ったほどには使いこめなかった。今週はそれにかわって,NIKKOR-N Auto 24mm F2.8を使うことにする。
 初期の広角レンズでは,近距離撮影時における周辺画質の低下をじゅうぶんに補正することができていなかった。その後に開発された近距離補正方式により,NIKKOR-N AUTO 24mm F2.8は,24mmという超広角レンズであると同時に最短撮影距離が0.3mにまで短くなったレンズとして発売された。一眼レフカメラ用の超広角レンズとしては,比較的初期のものとなる。
 Kodak DCS 460で使われている撮像素子の大きさは,ライカ判より少し小さい27.6mm×18.4mmのものである。そのため実際に写る範囲は,1.3倍の焦点距離をもつレンズに相当する範囲となる。広角レンズを使いたいときは,1mmでも焦点距離の短いレンズを使いたい。24mmレンズならば,ライカ判での31mmレンズに相当する範囲が写ることになるので,じゅうぶんな広角レンズとして使うことができる。

Kodak DCS 460, NIKKOR-N AUTO 24mm F2.8

レンズが結んだ像のごく周辺部は撮像素子の外側になるので,得られた画像には含まれてこない。そのせいか周辺までカリッとした像を結んでくれているように見える。

Kodak DCS 460, NIKKOR-N AUTO 24mm F2.8

無限遠に近い遠景も,ごく手前にある近景も,かわらずよい調子で写ってくれている。

Kodak DCS 460, NIKKOR-N AUTO 24mm F2.8

本来,24mmレンズは,超広角レンズとして使われるものである。しかしながら撮像素子が少し小さいKodak DCS 460ではライカ判での31mmレンズに相当する範囲しか写らないため,無造作に使っても,嫌みを感じない。28mmレンズよりもまだ焦点距離が長いわけで,無理なく広範囲を写せる状況になる。それでも35mmレンズよりは焦点距離が短いので,あくまでも広角レンズであることを意識しつづける必要はある。

NIKKOR-N AUTO 24mm F2.8は,Kodak DCS 460とよい相性で組みあわせられるレンズの1つであることは,間違いない。


← 前のページ もくじ 次のページ →