撮影日記


2019年01月25日(金) 天気:晴

Kodak DCS 460は「赤」が妙だ

週末は,大阪で仕事がある。仕事の荷物もあるので,Kodak DCS 460をもっていくが,レンズはAi NIKKOR 50mm F1.8Sだけにする。コンパクトで軽く,焦点距離がやや短いYOUNGNUO YN 40mm F2.8Nが使えればよいのだが,このカメラではオートフォーカスが正常に動作しない(2018年11月13日の日記を参照)。描写などはじゅうぶんに満足できるレンズなので,惜しいことである。

昨日までの設定は,Kodak DCS 460で撮影した画像を,RawThrapeeでJPEGファイル出力するための基本的な設定として使えるかどうか,さらに確かめるため,いつもの駅前のポストを撮影してみた。

Kodak DCS 460, Ai NIKKOR 50mm F1.8S

見事に,とんでもない発色である。ポストの色は,もっと黄味がかかった朱色っぽいもののはずだ。この画像では,ポストの赤にほとんど黄味が感じられず,そもそも飽和しきっている。

ホワイトバランスをずらすだけでは,適切な結果が得られそうにない。
 そこで,はじめにもどり,「入力プロファイル」を「460_strobe_linear.icm」,「ホワイトバランス」は「カメラ」にする。

Kodak DCS 460, Ai NIKKOR 50mm F1.8S

いくぶん自然な色に近づいたが,全体に赤みが強い状態である。そこで,「L*a*b調整」を用いて,色を近づけるようにする。

Kodak DCS 460, Ai NIKKOR 50mm F1.8S

この設定を,ほかの画像にも適用すると,自然な印象の発色が得られるようになった。さらに,少しトーンカーブをいじるくらいで,ほぼ期待通りの色になる。

Kodak DCS 460, Ai NIKKOR 50mm F1.8S

全体に色の偏った画像に適用しても,問題なさそうである。

Kodak DCS 460, Ai NIKKOR 50mm F1.8S

ようやく,Kodak DCS 460をまともに使えるようになった気がしてきた。本来,こんなペースで使っていては,慣れたころに新機種を導入することになっていて,いつまでたっても使いこなすことなどできなかったであろう。古いデジタルカメラを使い続けることには,1つの機種とじっくりつきあえるというメリットも大きいものがあるのだ。


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