撮影日記


2019年01月20日(日) 天気:雨のち晴

ワンパターンからの脱却なるか?

朝は,雨だった。午後からは晴れ間も見えるようになったが,いつものウメには都合のよい光があたっていない。雨上がりの水滴がついた姿として,あまりおもしろそうなものが撮れそうにはなかった。昨日,撮影したものの処理を進めることにした。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

昨日は,どうしてもワンパターンになりがちな撮影に変化をつけられないものかと,いつも以上に逆光を強く意識しようと試みた。また,光りの状態が,そのような試みに都合のよいものであった。
 花を正面でもなく後ろ姿でもなく,真横から撮って,蕊だけを目立たせてみたものである。蕊の周囲が,うまい具合に光っている。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

クルマのアルミホイールにうまく反射した光があったようで,大きな丸いボケが生じていた。ここにつぼみがすっぽり入るように構図をつくってみた。このような場面は,開放でなければいけない。そうでなければボケが,絞りの形に応じて角ばってしまう。開放からびしびしピントがくるからこそ,ボケを楽しめるというものである。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

直射日光を花で隠すようにして撮ったところ,花の中心部は極度なハイキーとなって画像がほとんど飛んでしまっている。それでも,蕊の存在が何とかわかる状態なのは,このカメラがハイキーにあまり弱くないということを物語っているのだろうか。たまたまではあるが,光の位置も露出も,うまいぐあいになってくれた。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

さいごは,極端な逆光ではなく,極端なボケを利用してみた。全体がボケになっているが,中央付近の花びらが線状に見えるようにフォーカスをしている。ただ,小さな画面では,その部分がわかりにくいかもしれない。

この冬は,ときどき強く冷え込む日があるものの,全体に寒さが厳しくないと感じている。なにより,雪が降らない。雪をかぶったウメは,いまのところ撮れそうにない。


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