撮影日記


2018年11月10日(土) 天気:晴

オートボーイジェットは撮りやすいカメラ

よく晴れた週末なので,救出したCanon Autoboy JET (2018年11月6日の日記を参照)をもって,広島市内中心部方面にでかけた。あえてカメラバッグを使わずに,普段使いのカバン1つをもつことにする。
 最大F2.8という,一般的なコンパクトカメラ用のものとは異なる比較的大口径なレンズ(35-105mm F2.8-6.6)を搭載しているので,カメラそのものは大ぶりである。しかし,普段使いのカバンへのおさまりは,じつに具合がよい。前後に長い円筒形状のスタイルは,ちょうどPETボトルと似たようなもの。おさまりがよいと同時に,出し入れにも好都合な形状である。とにかく,カバンに入れて待ち運ぶことは,苦にならない。
 このことは,OLYMPUS L-1にも共通する。大ぶりなボディだが,一般的なカバンへのおさまりは悪くないことは,大きな魅力だ(2001年3月3日の日記を参照)。しかし,OLYMPUS L-1は,あまりに重い。そして,一眼レフカメラであり良好な描写が得られることが大きな魅力である一方で,一般的な一眼レフカメラに期待する拡張性が皆無に等しいことに対するストレスも大きいのである。
 Canon Autoboy JETならば比較的軽く,「これはコンパクトカメラなのだ」と割り切っていられるので,そういうストレスとは無縁となる。

Canon Autoboy Jet, 35-105mm F2.8-6.6, Konica 100

レンズに大きさのゆとりがあるせいか,描写に大きな問題は見られない。
 カメラをかまえたときの右手側に,操作が集中する。電動ズームもレバー操作で,ストレスなくおこなえる。

Canon Autoboy Jet, 35-105mm F2.8-6.6, Konica 100

片手に操作が集中するカメラとしては,Canon Autoboy JETの少し前に発売されたKYOCERA SAMURAIも有名である(Canon Autoboy JETは1990年,KYOCERA SAMURAIは1987年発売)KYOCERA SAMURAIで縦位置の写真を撮ろうとすると,せっかくのスタイルをスポイルするような感覚に見舞われるが,Canon Autoboy JETではそのような点にもストレスを感じない。縦位置での望遠撮影でも,難なくこなすことができる。

Canon Autoboy Jet, 35-105mm F2.8-6.6, Konica 100

ここまで全面的にCanon Autoboy JETをほめてみたが,使っていてストレスを感じる部分がないわけではない。
 いちばんの問題は,その特徴的なレンズキャップ兼用のフラッシュだ。
 このカメラは,とても持ちやすい。だからカメラの電源をONにしたまま,気になるものがあればいつでもすぐに撮れるようにして,持ち歩きたい。ところがそのようにしていると,小さな蝶番でつながれたフラッシュが,つねに飛び出した状態になる。無造作にそこをひっかけてしまうと,あっというまに破損してしまいそうだ。

Canon Autoboy Jet, 35-105mm F2.8-6.6, Konica 100

だが,その点にさえ気をつければ,街なかを散歩しながら撮るのには,とても適したカメラだと感じたものである。


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