撮影日記


2018年06月09日(土) 天気:晴

帝塚山へ行くと つい「でんしゃ」を撮ってしまう

大阪市住吉区の帝塚山にあるギャラリーへ,行ってきた。
 展示しているカメラマンさんは,写真のフォーマットについてきちんと整理してまとめようと,研究をされている。
 現在,写真プリントの大きさには「L判」や「2L判」,あるいは「四つ切」や「全紙」など,さまざまな大きさの規格がある。あるいは一般の用紙と同様に「A4判」という規格が使われることもある。かつてはこのほかに「手札判」「名刺判」「キャビネ(カビネ)判」などという名称の規格も使われていた。さらに「大キャビネ判」「大名刺判」あるいは「大陸手札」などという名称も存在した。多種類の規格が存在しているが,それらの由来や正式の大きさなどがきちんと整理されている資料というものを見かけることがない,それならば自分でまとめよう,というのが研究のきっかけとのことだ。
 直接,お話をおうかがいしてみたいと考えていたら,ちょうど今日まで,帝塚山のギャラリーで展示をされるというので,訪れてみたのである(その後,展示期間は少し延長されていた)。

帝塚山というのは,静かな住宅街である。古そうなつくりの建物もあり,写真を撮りながら散歩するにもちょうどよい。今日は,「中判写真週間」の最終日でもある。よく晴れているので,こんな日に,写真を撮らないのはもったいないというものだ。

ROLLEIFLEX Automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROS

古そうな構えの建物,あるいは静かな住宅街を表現しようと思いながらも,ついついカメラを路面電車に向けてしまう。

ROLLEIFLEX Automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROS

沿線では,いわゆる「鉄」な人らしき姿もみられる。この道では,電車が道路の中央を通っていない。少し端に寄っていることもあって,自動車が通りにくくなっている。そのため,比較的静かな環境が維持されているのだろう。

ROLLEIFLEX Automat, Tessar 7.5cm F3.5, ACROS

旧型車の出番はすっかり少なくなってしまったが,路面電車の通る町というものは,無条件に絵になるものだと思う。だからといって,路面電車ばかり撮るのも,芸がない。結局,できあがる写真がワンパターンなものになってしまうので,よろしくないのだ。


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