撮影日記


2018年05月19日(土) 天気:晴だが風が強い

KIRONを活かす?純正アダプタ

「ハードオフ」のジャンクコーナーは,カメラにかぎらずいろいろなジャンルのジャンク品が扱われているので,「なにかおもしろそうなものがないか」さがしてみるのが楽しいお店である。しかしながら広島市内には,「ハードオフ」のお店が1件もない。いちばん近いところでも廿日市市であり,そうでなければ福山市まで行かなければ,「ハードオフ」のお店がない。
 そのかわりというべきか,「ブックオフ」の「スーパーバザール」というお店が2件あり,そこでは「ハードオフ」のようにいろいろなジャンルのジャンク品が扱われている。
 今日は,このような商品を見つけた。

これは,マウントアダプタのように見える。「PENTAX」の刻印があるということは,ペンタックスの純正品ということだろう。これは,KマウントボディでM42マウントレンズを使うためのマウントアダプタに違いない。
 PENTAXの前身となる一眼レフカメラであるAsahiflexは,「国産初の35o判一眼レフカメラ」として知られる。Asahiflexシリーズは,口径37mmのねじ込み式のレンズマウントを採用した。その後,口径42mmのねじ込み式マウントを採用したASAHI PENTAXシリーズにモデルチェンジされた。ASAHI PENTAXシリーズのカメラのうち,自動絞りにくわえてTTL露出計を内蔵させたPENTAX SP (SPOTMATIC)は,比較的廉価であったこともあり,大ヒット商品になったようである。それを物語るかのように,いまでも中古カメラ店で見かけることが多いカメラである。
 ねじ込み式マウントは構造が比較的単純であるが,装着時のレンズの位置を確定させにくいという短所がある。そのため,開放測光やAEなどへの対応が,難しくなる。そこで,ねじ込み式マウント(「ペンタックススクリューマウント」あるいは「M42マウント」)からバヨネット(爪)式マウント(「Kマウント」とよばれる)へ全面的にモデルチェンジをすることになった。あたらしいバヨネットマウントのカメラを買った人が,それ以前に売られていたねじ込み式マウントの交換レンズを利用できるように用意されたオプション品が,このマウントアダプタである。PENTAXは,カメラをモデルチェンジしても,古くからのユーザを救済する手段を残してくれていたのである。

このマウントアダプタの性格は,「M42マウントのレンズをKマウントに変換する」ものではない。「KマウントのボディをM42マウントに変換する」ものである。だから,レンズにこのアダプタをつけてボディに装着した後,レンズをはずそうとしてもマウントアダプタはボディ側に残る。マウントアダプタをはずすには,マウントアダプタ内の爪を動かしてロックを解除する必要がある。

このマウントアダプタを入手したことで,1年越しの目的がようやく達成されたことになる。昨年,PENTAXのディジタル一眼レフカメラPENTAX K100Dを入手した目的は,PENTAX純正のマウントアダプタを利用して,M42マウントのレンズで遊ぶことだったのだ(2017年3月2日の日記を参照)。このマウントアダプタが,忘れてしまっていた目的を思い出せてくれたのである。
 ともかくこれで,先週入手したKIRON 28-210mm F3.8-5.6も利用しやすくなる,というものだ(2018年5月11日の日記を参照)。


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