撮影日記


2018年04月22日(日) 天気:晴れ

サギゴケの季節 αNEX-C3の画像は,ものたりなく感じる

サクラやチューリップの花を楽しむ時期がすぎれば,サギゴケの花が気になってくる。公園などで,地面を這うように広がる小さな花なので,「雑草」としてとくに関心をもたずに通り過ぎる人も少なくないかもしれない。サギゴケの花には,白色のものと紫色のものとがある(2017年4月23日の日記を参照)。サギゴケの名称は,花の形が鳥のサギに似ていることに由来するらしいので,本来は白色のものがサギゴケとよばれるべきだろう。ただ,私が好きなサギゴケは,紫色の花が咲くムラサキサギゴケである。

SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6

いつものようにMicro-NIKKORで撮ったのでは,変化がなくておもしろくない。そこで今朝は,TACHIHARA Fielstand45を利用して,フィルムのかわりにSONY αNEX-C3を取りつけて撮影した(2017年10月1日の日記を参照)。言いかえれば,TACHIHARA Fielstand45を接写のためのベローズとして利用した,ということになる。

この位置からでも,楽な姿勢で撮影できる。しゃがみこんだり,あるいは地面に這いつくばったりして,無理な姿勢でファインダーを覗く必要がないのだ。
 また,本来は4インチ×5インチの大画面を撮るためのカメラで,いわゆるAPS-Cサイズのごく狭い範囲だけを使うのだから,小さな花でもここまで大きく写すことができる。
 さらに,シフトアオリを利用すれば,構図の微妙な調整も可能である。

SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6

もちろん,ピントを調整するために,アオリを利用するのもアリだ。

SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6

ただし,このような接写では,アオリの効果がうまく出ているかどうか,よくわからない。

SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6

サクラのつぎは,ツツジの花も見ごろとなる。サクラと同じく,いわゆる「名所」で見事な花を見るのもよいが,近所のツツジだって,じゅうぶんに美しい。

SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6

今日もよく晴れており,液晶モニタに写る画像が美しい。変化をつけてみたく,一般的には手前から奥までピントがあうようにするためにおこなうアオリを,あえて逆にして遊んでもみる。
 アオリをいろいろ試していると,1コマ撮るにもそれなりの時間がかかる。
 すると,通りがかる人から「私も写真をやっているんですよ」などと声をかけられてしまう。とりあえずは,「こう見えてもディジタルですよ」と答えておくことにする。

SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6

そのように,人がよく通る場所であるから,いろいろなものが写りこんでくる。

SONY αNEX-C3, FUJINON W 210mm F5.6

結局,接写をするのがいちばん無難なようだ。
 ただ,残念なことに,得られた画像があっさししすぎていて,ものたりない。
 これは,FUJINON W 210mm F5.6の特性が影響したものか,それとも,SONY αNEX-C3の特性が影響したものか。
 画像はきれいで,そういう意味ではまったく問題ない。だけど少し,なにかものたりない。


← 前のページ もくじ 次のページ →