撮影日記


2018年03月10日(土) 天気:晴れ

「ライカ」をぽんぽんと買った

とくに,ほしい機種が含まれていたわけではない。インターネットオークションサイトに「送料無料」で出品されていたコンパクトディジタルカメラのセットに,あまり大きくない金額を入札していた。ほかの入札者があまり競合してこなかったため,それを100円台の金額で落札してしまった。「送料無料」なので,出品者にとっては商品の仕入れ価格がかぎりなく0円に近いものだったとしても,100円そこらで発送できるようなものではないから,送料分がかなり持ち出しになってしまったことだろう。気の毒なことをしてしまったが,まあ,いいか。

落札したものは,コンパクトディジタルカメラ8台セットである。ジャンク扱いであるが,大きな破損はないようで,バッテリーや充電器がそろったものもある。ACアダプタや接続ケーブル類も,何種類か含まれていた。

8台のうちの5台は,PanasonicのLUMIXシリーズのものだ。このシリーズの特徴としては,ライカ銘のレンズを搭載していることがある。あえて大げさな表現をすれば,「ライカをぽんぽん買った」ということになる。

このうち,Panasonic LUMIX DMC-FX7という機種は,バッテリーも充電器もそろっていた。バッテリーは,まだじゅうぶんに使えそうな状況である。ただし,ブルー(「コンフォートブルー」と称している)のボディは表面にゴムのような加工がされており,これが劣化してひどくべたついている。シルバー(「シルキーシルバー」と称している)のボディには,そのような加工がされておらず,とくに問題なく使用できる。

春の空はかすんで見えることも多いが,今日はすっきりと晴れている。こんな状態ならば,いまどきのカメラできれいに写らないはずがない。

Panasonic LUMIX DMC-FX7, DC VARIO-ELMARIT 5.8-17.4mm F2.8-5.0

LUMIX DMC-FX7は,2004年8月に発売された500万画素クラスのコンパクトディジタルカメラである。搭載されるズームレンズは5.8-17.4mm F2.8-5.0というもので,ライカ判の35mm〜105mmレンズに相当する。また,LEICA DC VARIO-ELMARITという名前を使っている。最短撮影距離は0.5mで,マクロモードのとき望遠側で0.3m,広角側で0.05mまでの近接撮影が可能になる。

Panasonic LUMIX DMC-FX7, DC VARIO-ELMARIT 5.8-17.4mm F2.8-5.0

これは,3月4日に撮ったものと同じウメの木である(2018年3月4日の日記を参照)。どちらかというと,派手目の絵をつくってくれるようだ。

Panasonic LUMIX DMC-FX7, DC VARIO-ELMARIT 5.8-17.4mm F2.8-5.0

このころのコンパクトディジタルカメラには,光学ファインダーをもつものも少なくなかった。しかしLUMIX DMC-FX7は,光学ファインダーを廃して空間に余裕ができたのだろうか,液晶モニタは背面ほぼいっぱいの大きさのものになった。大きな液晶モニタを搭載したことはありがたいが,明るい日中では液晶モニタがやや見にくい。そのほか,光学式手ブレ補正機能をもたせたことも,大きな特徴としてあげることができる。500万画素というスペックを物足りないと思う人があるかもしれないが,500万画素あれば四つ切は厳しくても2L判程度であればなんの問題もない。コンパクトディジタルカメラとして,じゅうぶんな完成度にたっした製品だといえるだろう。


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