撮影日記


2017年12月15日(金) 天気:晴れ

Canon EOS10Dのバッテリーパックはまだ買える

年末が近づくと,各地でイルミネーションやライトアップなどとよばれる,建物あるいは街全体などを人工的な光で飾り立てるイベントがおこなわれる。この時期は日没が早く,写真撮影を楽しめる時間が短い。そのためイルミネーションやライトアップは,撮影を楽しむための被写体としても注目したい。
 しかし,あくまでも人為的に演出された光である。そのまま撮ったのでは,光によって形作られたものをコピーしただけ。いろいろな色があってきれいだね,以上のものにはならない。また,一見すると豪華に感じられる光も,撮影して1つ1つの光源が分離して見えるようになると,現地で得られたほどの感動は伝わりにくい。
 だから,構図の工夫だけではなく,そこを訪れる人のシルエット,雪や雨の軌跡,月や星との共演なども利用したい。あるいは,さまざまな小細工で,構成された光そのものを再構成したい。

夜景を少しでも派手に見せるために,フレアが目立ちやすい光学系を使うことにした。そこで,久しぶりにFOTODIOX Pro ZE-EOSを使うことにした。これは,キヤノンEOSのボディに,マミヤZEのレンズを装着するためのマウントアダプタである。しかし,フランジバックの関係で,このマウントアダプタにはテレコンバータが組みこまれている。そのテレコンバータの性能は少し残念なもののようで,盛大にフレアが生じる(2017年1月21日の日記を参照)。通常の撮影には不適当な性能であるが,夜景の撮影にはむしろこのフレアを利用したい。

FOTODIOX Pro ZE-EOS

フレアの効果は予想しにくいので,ディジタルカメラで撮ろうと思う。だから,このために入手したCanon EOS 10Dの出番となる(2016年12月7日の日記を参照)。しばらく使っていなかったので,まずはバッテリーを充電し,動作を確認する。撮影動作に,とくに問題はない。しかし,2,3回,撮影動作をおこなっただけで,バッテリーが切れた。充電と放電を何度も繰り返したが,充電直後でもすぐにバッテリーのインジケータが警告を発する状態である。
 そもそも古いバッテリーパックであるし,しばらく放置していたものだから,バッテリーの劣化がかなりすすんでしまったようだ。純正のバッテリーパックはまだ売られているが,けっこうなお値段である。Canon EOS 10Dの入手価格の2倍以上もする(笑)。それに対して互換バッテリーというものは,きわめてお手頃な価格だ。なかには品質に問題を抱える商品もあるようだが,実際に使ってみなければわからない。

compatible BP511A

届いたバッテリーパックは,純正の充電器で問題なく充電できた。そして,Canon EOS 10Dをいまのところは問題なく動作させてくれている。
 そして不思議なことに,あれほど充電と放電を繰り返しても元気の出なかった純正の古いバッテリーパックが,調子をとりもどしたようだ。ライバルの出現に,危機感をもったのであろうか。


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