撮影日記


2017年10月03日(火) 天気:はれ

ハトは不思議な姿に写る

動くものを撮るとき使うテクニックとして,流し撮りというものがある。撮影の基本としてはカメラを固定することであるが,被写体が動くものである場合には,被写体の動きにあわせてカメラを動かすことで,被写体とカメラとが相対的に固定された関係になる。このようにすると,被写体は静止しているが背景が流れて写り,被写体の動きが表現できることになる。
 公園にたむろするハトも,動く被写体となる。ハトは,人を恐れることなく,地面を闊歩する。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

ハトは歩くときに,頭を前後に振る。胴体の進行にあわせてうまく流し撮りができれば,頭だけが前後するおもしろい画像ができるはずだ(2017年9月8日の日記を参照)。そこで,左右方向に歩いているハトをさがし,その動きにあわせて流し撮りを試みる。しかしながら,電車とは異なり,ハトが歩く速さは不安定だ。また,歩き続ける距離も予想がつかない。突然,歩みを止めることもあれば,向きを変えることもある。流し撮りの効果を目立たせるには,ほどほどに露光時間が長くなるのがよいが,どの程度が適当かがまだわからない。いろいろと設定を変えて撮ってみるなかにいくつか,不思議な画像が撮れていた。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

頭も胴もほぼ静止しているのに,脚と首だけが動いているように見える。どういう状況だったのだろうか,いろいろな方法で撮ったので,撮影時の状況をよく覚えていないのである。背景が流れていないので,やや長めの露光時間になるようにして,カメラをあまり動かさずに撮ったものかもしれない。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

これは,歩いているハトの流し撮りとして,比較的見られる結果になったものだ。脚の動きや頭が前後するようすが,わかるかと思う。
 お昼休みの短時間ではあるが,あわせて数10カットは撮影した。それでも,まあ見られるのは,この程度である。動くハトを撮るのは,とにかく容易ではないのだ。

滅多なことでは驚いて飛び立たないハトであるが,なにかのはずみで一斉に飛び立つこともある。どうやら,いつもここでエサを撒いているらしい人が来たようだ。飛んでいるハトが写ったのは,まったくの偶然である。

FUJI FinePix S2 Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

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