撮影日記


2017年07月06日(木) 天気:くもり

いまさらフォーサーズ
いつも露出オーバー?これでいいのかE-300

ジャンクカメラセットに含まれていたOLYMPUS E-300は,動くものだった(2017年6月26日の日記を参照)。バッテリーもレンズもなかったのでしばらく放置するつもりだったが,ミラーの機構に,OLYMPUS-PEN Fに通じるものを感じたため,やっぱり使ってみることにしたものである。バッテリーとレンズを入手し,動作も確認できた(2017年7月3日の日記を参照)。動作が確認できたのだから,さっそく屋外でなにかを撮ってみよう。

まずは,お気軽にプログラムAEで1カット。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6

この,妙にハイキーな写りは,なんだ?撮影データを確認すると,ISO 100で,露出1/100秒,絞りF5.6(プログラムAE),分割測光で,露出補正±0EVだ。たしかにこれは,1〜2段程度のハイキーになっているといえる。
 全体に明るい曇り空で,主になる被写体も小さく,いわば逆光に近い条件だ。分割測光とはいえ,カメラにとって露出の決定が難しい場面だったのかもしれない。後ろを振り返って,順光になるように撮ってみよう。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6

ここで主になる被写体は,手前の電車である。そこは,ややハイキーではあるものの,まあ適正の範囲にあるといえるだろう。それに対して右のほうの空や路面は,完全にオーバー状態である。
 これはどうしたことか。
 このOLYMPUS E-300は,ジャンク品セットに含まれていたものである。つまりこれそのものも,ジャンク品だったということだろうか。露出の決定に,不具合を抱えていたのだろうか。それともこれが,OLYMPUS E-300の仕様なのだろうか。露出をハイキー気味にしておくというのは,ネガカラーフィルムの使用を前提にしたエントリーモデルのカメラであれば,そういうのも「アリ」かもしれない。しかし,エントリーモデルとはいえディジタルカメラでそういう設定は,「アリ」なのだろうか?

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6

これもややハイキーになっているが,これはとくに問題ないと思う。
 露出のコントロールが少し怪しいが,小さな撮像素子に余裕のあるレンズの組みあわせは,思ったよりもシャープな画像を結んでいる。廉価版の標準ズームレンズであるが,このシステムのレンズは素性がよいものと期待させてくれる。

ともかく,全体にハイキーに写るというのがOLYMPUS E-300の「クセ」だというならば,つねにマイナスの露出補正をかけておけばよい。露出補正を-0.3EVに設定し,場所を変えて試し撮りを続けた。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6, -0.3EV

路面の石畳が,とくに白飛びしていない(画面が傾いているのは,見逃してくれ)。これくらいの露出であれば,個人的に納得できる範囲になる。今後,OLYMPUS E-300を使うときには,-0.3EV〜-0.7EVの露出補正をかけておくようにすればよさそうだ。OLYMPUS E-300では,露出補正を1/3段刻みで設定できる。これは,高く評価できるポイントだ。

OLYMPUS E-300, ZUIKO DIGIAL 14-45mm F3.5-5.6, -0.3EV

同じ場所で,直後に撮ったものである。それなのに,この露出の差はどうしたことか?
 横位置と縦位置の違いはあるが,白っぽい石畳の面積に大差があるとは思えない。ズーム位置が最広角側と最望遠側という違いがあるが,絞りもシャッター速度もカメラまかせのプログラムAEである。厳密にまったく同じ露出が得られるとはかぎらないが,ここまでの差があってよいものか?
 個人的な好みの画像を得るためには,「つねに-0.3EV」では不足だというのだろうか?それならば,「つねに-1.0EV」で使えばよいのかもしれないが,そこまで基準となる露出をずらさなければならないというのは… この,OLYMPUS E-300はやはりジャンク品であり,露出の制御に不具合を抱えているのだろうか?
 レンズの素性がよさそうなだけに,露出の制御が好みにあわない点が,惜しいところである。
 まあ,これが仕様ではなく,不具合であるという可能性もあるわけだが。


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