撮影日記


2017年06月09日(金) 天気:晴

マミヤプレスでスナップ撮影

「中判写真週間」の最終日,6月9日は,「6×9判の日」である。私がはじめて使った中判カメラは,6×9判のMamiya Universal Pressだ。初心に帰って,今年の「中判写真週間」は,Mamiya Universal Pressで締めくくることにしよう。
 Mamiya Universal Pressは,二重像合致式距離計に連動したファインダーをもつ,いわゆる「レンジファインダーカメラ」という性格ももつ。ただし,私の使うMamiya Universal Pressは,たび重なる落下等で距離計がずれてしまった。距離計を使った撮影をしたいときはその都度,確認と必要があれば再調整をおこなうようにしている。
 マミヤプレス用のレンズでもっとも魅力的なものは,Mamiya-sekor 50mm F6.3である。とにかく周辺までシャープに写る,超広角レンズだ。じゅうぶんな「引き」のとれない,街中でのスナップ撮影にも便利なレンズである。
 まずは,春によくサクラを撮る,「楠木の大雁木」だ。

 
Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 50mm F6.3, ACROS

よく晴れた空に,緑が濃くなってきたサクラの木がきれいに浮かび上がってきた。超広角レンズで迫る雁木の石段も,遠近感が誇張されて迫力が増している。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 50mm F6.3, ACROS

川沿いに建つ高層アパートも,よく晴れた空を背景に明瞭な姿を見せている。水面に波はあるが,高層アパートの姿が写っている部分の色が違っていることは,じゅうぶんにあらわれている。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 50mm F6.3, ACROS

空を見上げた。うろこ状の雲が,美しい。画面に光源が入っても,このレンズはなんなく受け止めてしまう。

Mamiya Universal Press, Mamiya-sekor 50mm F6.3, ACROS

川沿いの道でも,工事がおこなわれていた。年度末でもないのに,今日はいったいどうしたことか。

Mamiya Universal Pressは,重いカメラである。しかし,交換レンズを欲張らなければ,さほどのものではない。6×9判なら,フィルム1本で8コマしか撮れないが,たとえばお昼休みのお散歩にはちょうどよい量である。
 Mamiya-sekor 50mm F6.3で撮るならば,距離計を調整しなくても,目測でじゅうぶんに対応できたかもしれないな。


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