撮影日記


2017年05月10日(水) 天気:雨

AliExpressでUSBケーブルを注文した

富士フイルムのディジタルカメラ「FinePix」は,古いシリーズの製品である。しかしながら,個人的におおいに魅力を感じる機種がいくつか含まれているので,できるだけ使ってやりたいと考えている。
 魅力を感じる機種の1つに,ディジタル一眼レフカメラであるFUJI FinePix S2 Proがある。2002年に発売されたモデルであり,ディジタルカメラとしてはかなり古典的な機種だといってもよいだろう。2年前に,私にとって2台目のディジタル一眼レフカメラとして入手した(2015年9月7日の日記を参照)。私は,なぜこれを1台目の機種として選ばなかったのか,と激しく後悔した。カメラが出力する画像が,カメラ店でのディジタルプリントに適した美しいものであるように感じたからである(2015年12月31日の日記を参照)。
 私がはじめて購入したレンズ交換式のディジタル一眼レフカメラはNikon D70である(2004年12月30日の日記を参照)が,FUJI FinePix S2 Proはそれ以前に発売されており,すでに市場に存在していた。しかも,私がNikon D70の購入を検討しているころには後継機のFUJI FinePix S3 Proが発売されており,FUJI FinePix S2 Proは旧モデルとして比較的安価に購入できる機会があったかもしれない。ともかく私は,FUJI FinePix S2 Proをこれからもまだ使っていくつもりだ。

FUJI FinePix S2 Proを使い続けていくにあたって,不自由を感じていた点が1つある。
 1つあるその点以外は,とくに困ったことはない。交換レンズは,最近の電磁絞り式のものを除いた,ニコンのオートフォーカス用レンズが使える。電源は専用のバッテリーパックではなく,汎用品のCR123A型リチウム電池と単3型乾電池を使うので,今後も入手に困ることはないだろう。CR123A型の充電式電池を使ったり,単3型のNi-MH電池を使ったりすれば,電池代もおさえることができる(2015年6月25日の日記を参照)。記録メディアにはCFカードが使えるので,これも大きな問題にはならないだろう。
 たった1つだけ不自由を感じていたのは,撮影したデータをパーソナルコンピュータに転送することである。
 FUJI FinePix S2 ProにはUSB端子が用意されているが,その端子の形状が独自のもので,汎用のケーブルが使えない。CFカードを抜いてメモリカードリーダにさせば問題なく転送できるのだが,いちいちメモリカードを抜き差しするのは面倒だ。また,泊りがけで出かけるときなどは,メモリカードリーダも用意しておかねばならない。カメラとパソコンとを,ケーブル1本で接続できるようにしたい。
 FUJI FinePix S2 Proを入手したときに,富士フイルムに「専用USBケーブルがあるか?」と問い合わせたところ,「残っていない」とのことであった。ヨドバシ.comやamazonなどにも,残っていないようだ。オークションサイトの出品に頼って,足元を見られるのも避けたい(笑)。FUJI FinePix S2 ProにはUSB端子のほかに,IEEE1394端子もある。こちらは一般的な形状の端子だったので,しばらくはIEEE1394でデータを転送していたが,私の手元にあるIEEE1394端子をもつパソコンは,Windows2000が動いている古いものである。いつまでもこれに頼るわけにはいかないし,ふだん使っているパソコンへデータを転送するのは面倒だ。それならば,メモリカードリーダを使うほうが,楽である。

ところが,AliExpressには,あったのだ。
 もう入手をあきらめていたFUJI FinePix S2 Pro用のUSBケーブルが,AliExpressで出品されていたのである。送料込みで$7だから,価格の面でも不満はない。商品の到着まで少々時間がかかるが,注文すれば商品が届くのである。5月2日に注文をだしたところ,翌日には「発送完了」の連絡があり,それからおよそ1週間後の今日,商品を受け取ることができた。

問題なく接続して,データの転送もできた。

しかし,だ。
 転送速度が,きわめて遅いのである。これはケーブルの問題ではなく,FUJI FinePix S2 ProのUSB端子の規格が古いことの問題だろう。だからこそ,IEEE1394端子も設けられているということだ。もっとも,CFカードをいちいち抜き差しして,メモリカードリーダにさしなおす手順が不要になるのは,ありがたい。

この接続ケーブルは,同じ形状のUSB端子をもつ,FUJI FinePix 6800Zでも使用できる。こちらは,記録メディアがスマートメディアだ。スマートメディアは,物理的に壊れやすいという印象をもっている。実際に,手元には使えなくなったスマートメディアが何枚もある。だから,カードの抜き差しが不要になることのメリットはとても大きい。
 ただ,転送速度は,やはり遅い。あまりに遅いせいか,パソコンに接続したときに,「デバイスにエラーがある」というメッセージが表示され,認識されないように見える。ただ,反応が遅いだけだ。しばらくすると認識され,問題なく使えるようになった。

転送速度は遅いが,AliExpressでChinaから取り寄せたものとしては,早く受け取れた。これくらいの日数なら,とくに心配などすることもないだろう。


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