撮影日記


2017年02月19日(日) 天気:晴

ヒヨヒヨヒヨドリ

今日は,久しぶりにすっきりと晴れた休日ではないだろうか。よく晴れた空に,「ピーヨピーヨ」という鳥の鳴き声が,やかましいくらいに響きわたっている。その鳥は,ご近所の庭木にとまったまま,ひたすら鳴き声をあげている。とりいそぎ,いちばん出しやすい位置にあったカメラと望遠レンズを持ち出して,その鳥にレンズを向ける。

Kodak DCS 460, AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D

私は,鳥の名前をよく知らない。この画像を見てもらい,これがヒヨドリということを教えてもらった。私ははじめて,ヒヨドリという鳥を認識したことになる。広辞苑では,鳴き声が「ひいよひいよ」とやかましい,と説明されている。この鳴き声が,ヒヨドリという名称の由来になったのであろうか。「ひいよひいよ」ではなく「ぴいよぴいよ」であると認識されていれば,ピヨドリとなったのかもしれぬ。ともあれ,この鳥をヒヨドリとよぶということは,覚えておくようにしよう。
 ヒヨドリはしばらく庭木にとまっていたが,やがて他家のベランダに移動してとまった。そしてふたたび,鳴き声をあげはじめた。

Kodak DCS 460, AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D

私は,鳥を撮ることはほとんどない。鳥の名前も知らなければ,その習性も知らない。だから,ヒヨドリがどのような動きをするのか,まったく想像できない。3D空間を不規則に,素早く動き回る被写体を撮るのは,じつに難しいことである。オートフォーカスとプログラムAEが使えるから,なんとかかろうじて追いつけている。
 Kodak DCS 460は,1枚の画像を記録するのに10数秒以上の時間がかかる。連写のためのバッファは,2コマ分しかない。2コマまでは連写できるが,それ以上はデータの書き込みが終わるのを待つ必要がある。これで動きのある被写体を撮るのは難しいが,1つ1つタイミングをねらって撮ることで,うまく写る率をあげるように努力したいところだ。下手な鉄砲なので数を撃って当てたいところだが,撃ちっぱなしにはできない。撃った弾があたったかどうか,1つずつあとで確認する必要がある。いたずらに連写すると,その作業がたいへんなことになるので,2コマしか連写できないことは,悪い事ではないのかもしれない。
 …と,考えることにしよう。

Kodak DCS 460, AF Zoom-NIKKOR ED 70-300mm F4-5.6D

データの書き込みを待っているうちに,ヒヨドリは電線に移動した。まわりを見ると,ほかの電線や庭木にも,ヒヨドリの姿が見える。みんな離れ離れで,1箇所には集まってこない。電線音頭は,スズメだから成り立つのであり,ヒヨドリでは成り立たないのだろうか。
 Kodak DCS 460が後のディジタル一眼レフカメラと大きく違う点として,撮影した画像を確認するための液晶モニタをもたないという点がある。だから撮影しても,データをパソコンに転送するまで,ちゃんと写っているかどうか確認できない。もっとも,被写体の動きを見失いたくない場合には,液晶モニタの画像を見ているヒマなどない。Kodak DCS 460は案外と,ヒヨドリを撮るのに適していたのかもしれないな(笑)。


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