撮影日記


2016年11月24日(木) 天気:晴 夜に一時雨

メガネの落し物に注意せよ

「〇〇の秋」で,〇〇にあてはまるものは,いろいろある。たとえば,「読書の秋」「芸術の秋」「食欲の秋」…なんでもよいのだ。暑かった日々が過ぎて寒さが厳しくなる前の快適なひととき,夏の間にはする気が起きなかったことでも,いまならなんでもできそうな気がする。秋は,木々の紅葉が見られるなど,見た目の変化の大きな時期でもある。体に感じる気温や風だけでなく,目に見えるものも,心地よい季節なんだ。
 「読書の秋」は,こんなベンチでのんびりすごしたいもの…と思いながら,「芸術の秋」を気取ってみる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D

よく晴れているので,川を見れば,日光の反射がまぶしい。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

接写用のマイクロレンズ(マクロレンズとよばれることもある)の焦点距離は,おおむね3種類ある。50mm程度の標準系,100mm程度の中望遠系,そして200mm程度の望遠系となる。もちろん被写体によるが,一般的には100mm程度の望遠系がもっとも使いやすいとされることが多い。1/2倍〜等倍程度で撮るときの被写体との距離が,遠すぎず近すぎずということである。「等倍」というのは,実物と同じ大きさの像が,フィルムや撮像素子に結ばれることを意味する。
 今日も,望遠系のAF Micro-NIKKOR 105mm F2.8Sを使って,落ち葉を撮ることにした。ただし,昨日は撮像素子がAPS-CサイズのFUJI FinePix S2 Proを使ったが,今日はライカ判サイズのKodak DCS Pro 14nを使う。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

色の異なる2枚の葉を重ね,それぞれにピントをあわせた画像を並べれば,2枚の葉が会話をしているように見えてくる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

落ちているのは,クスノキの実だろう。黄色い部分が,「目」のようだ。いろいろな色の落ち葉に囲まれれば,世界は自分を中心にして,さまざまに色づいて見えていることだろう。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

落ち葉はまだフレッシュで,光線状態もほどほどである。また,望遠系マイクロレンズをライカ判で使うのは,快適である。調子に乗ってどんどん撮っていたが,気がつくとメガネがない。そうだ,ファインダーを覗くのに邪魔なので,はずして胸ポケットに入れていた…地面にはいつくばっていたときに,落ちてしまったようだ。さがしてみると,案の定の場所でメガネをみつけ,事なきを得た。
 撮影中にメガネをはずすことがある人は,やっぱりチェーンをつけておいたほうが,いいのだぞ。いつもはそうするのだが,今日は面倒で怠っていたのである。


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