撮影日記


2016年10月10日(月) 天気:晴

ライカ判サイズなら「ぎょぎょっと20」を楽しめる

せっかく「魚眼レンズの日」を勝手に決めたのだから(2014年10月10日の日記を参照),今日は魚眼レンズを使うことにする。
 まずは,ニコン「おもしろレンズ工房」の「ぎょぎょっと20」だ。これは本格的な「魚眼レンズ」ではなく,周辺の歪曲を完全には補正していないだけの「魚眼レンズ風広角レンズ」とよぶほうが正確かもしれない。撮像素子がAPS-Cサイズのディジタルカメラでは,歪曲の激しい周辺部が写らないために,魚眼レンズ風の効果がじゅうぶんには得られない。しかし今年は,ライカ判サイズの撮像素子をもつディジタルカメラKodak DCS Pro 14nが私の戦列に加わっている。

Kodak DCS Pro 14n, Amusement Lens Fisheye-type 20mm F8

Kodak DCS Pro 14nでは「ぎょぎょっと20」を使うときに露出計がはたらかないが,今日のようによく晴れた日中なら,露出計がなくてもさほど問題ではないだろう。とりあえず1コマ撮って,ヒストグラムを確認し,標準になるシャッター速度を決めておく。あとは,日差しが強くなれば1/2段から1段くらいシャッター速度を速くしたり,日陰になれば2段ほどシャッター速度を遅くしたりすればよい。おおむね,許容範囲におさまっているはずだ。不安になれば,ヒストグラムを確認して,シャッター速度を変えればよい。

Kodak DCS Pro 14n, Amusement Lens Fisheye-type 20mm F8

露出計を気にしたりAEを使ったりせず,マニュアルモードでシャッター速度と(「ぎょぎょっと20」にはないが)絞りを固定しておけば,急に太陽光が画面内にはいってきても露出が意図せずにひっぱられないので,好都合である。

Kodak DCS Pro 14n, Amusement Lens Fisheye-type 20mm F8

周辺部が激しく歪曲していれば,いかにも「魚眼レンズ風」な絵になる。逆に,茂みなどで「額縁」をつくって歪曲をわかりにくくすれば「魚眼レンズ風」な雰囲気が目立たなくなる。

Kodak DCS Pro 14n, Amusement Lens Fisheye-type 20mm F8

これも,「魚眼レンズ風」な雰囲気が弱くなっている。本来,まっすぐに立っている両端の遊具が歪曲しているが,中央のアーチ橋がその効果を打ち消しているのだろうか。なお,子どもたちがおおぜい遊んでいる公園でよその子どもたちが写りこまないようにするには,一瞬のチャンスを逃さないことだ。

Kodak DCS Pro 14n, Amusement Lens Fisheye-type 20mm F8

「魚眼レンズ風」にあわせて,いかにも超広角レンズという雰囲気を出したければ,ごく手前に被写体を置いて,遠近感を強調できるようにするのが基本パターンである。太陽も低くなってきたので,そろそろ帰ることにしよう。


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