撮影日記


2016年09月29日(木) 天気:雨のち曇

夜の流し撮り

つねにカメラを持ち歩きたいから,という発想で,AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6Dを使ってみた。その結果,小型軽量さと確実な描写とを見直すことになった。とくに,いじわるなくらいの逆光に対しても,あまり破綻を感じない点を重視したい(2016年9月24日の日記を参照)。それならば,夜間の発光体も積極的に撮ってみよう,ということになる。

Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D

感度設定をISO200相当にすれば,手持ち撮影でも,流せばなんとか絵になりそうだ。
 電車の曲面がほどほどに,ぬめっとした感じに写ってくれた。Kodak DCS Pro 14nが出力してくれる画像は,なかなかぐあいがよいものである。高感度に設定したときのノイズが気になるという評価もあるが,画像全体をながめてみたときには,悪いものとは思えない。

Kodak DCS Pro 14n, AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6D

建物にある看板がすべて流れてしまい,文字が判別できなくなっている。結果として,背景がちょうどよいぐあいに,すっきりしてくれた。

拡大して見れば,それなりにブレている。修業がまったく,足りていないようだ。また,看板の文字が,微妙に判別できるような,できないような…(笑)。

秋分の日を過ぎて,日没の時刻がずいぶんと早くなってきた。日没は,まだまだ早くなる。一方で,夜間であってもまだ寒くはない。夜景を撮ることに楽しみを見出すべき季節が到来したのである。
 手持ちで夜間撮影をするならば,F2.8クラスの大口径ズームレンズを使ったり,手ブレ補正機構のあるレンズを使ったりしたくなるところだ。あるいは,高感度に設定してもノイズの少ないディジタルカメラを使いたくなる場合もあるだろう。だが,AF Zoom-NIKKOR 28-80mm F3.5-5.6Dの軽さ,それを装着したKodak DCS Pro14nの重量,そしてKodak DCS Pro 14nの発色の傾向などをふまえれば,人工の発光体を撮るときには全体としてほどよいバランスがとれているといえるのではないだろうか。
 やはり,キットレンズだからといって,なめてかかってはいけないのである。


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