撮影日記


2016年09月27日(火) 天気:雨のち曇

ショッキングピンクは 「カメラ女子」力を高めるか?

最近,「カメラ女子」という言葉を見かけることが多い。ふつうは「かめらじょし」と読むようだが,それは正しいことなのだろうか?そうではなく,「かめらすき」と読むべきである,と主張しておく。インターネット上のコミュニティでは,「神」を「ネ申」とする表記方法がよく使われる。それと同じ方法を使って,「好き」を「女子き」と表記しているのだ。

先週,八百富写真機店を訪れる機会があり,マミヤZE用レンズに使えるリアキャップの代用品を入手することができた(2016年9月22日の日記を参照)。レンズキャップ類は,お店の隅のほうにある棚の,さらにその最下段の隅にまとめられている。キャップをさがす視野の片隅に,けばけばしい色彩が飛びこんできた。拾いあげてみると,それは,LomographyのDiana F+であった。しかもそのボディカラーは,ショッキングピンクというものだ。これが,目に入らぬはずはない。

レンズ部分がテープで押さえられていたのでなにか重大なトラブルがあるのかもしれないが,シャッターも動くようだし,値札に示された価格も200円にすぎない。以前に,LompgraphyのDiana+を入手したときは,割引クーポンを利用して200円引きで救出しているので(2015年8月28日の日記を参照),これで差し引きゼロだと考えてよいだろう。
 LomographyのDiana+は,見るからに「おもちゃ」であるが,意外とまっとうに写る(2016年8月2日の日記を参照)。シンクロ接点付きのバージョンを手元にもっておくのも楽しそうだ。派手なカラーバリエーションでもあるので,コレクションしておくにはもってこいである。
 レジに持っていくと店員さんから「これ,レンズが完全に折れていますよ」と説明を受ける。なるほど,テープで押さえているのは,そういうことか。それを承知で,救出した。

「レンズが完全に折れている」とは,こういう状況であった。

鏡胴を固定するためのネジを受ける部分が,完全に折損しているのである。
 接着剤の跡があるので,前の所有者が修理を試みたのだろうが,うまく接着できなかったのであろう。
 この種のプラスチックは,接着剤が効きにくい。そこで,エポキシ系接着剤で貼りつけるとともに,周囲をパテで覆うようにした。じゅうぶんに乾かしたところ,なんとかネジを受け入れてくれたようだ。もう分解することもないだろうから,鏡胴の根元にもパテを入れておき,完全に固定できるようにした。当面,レンズが自然に落下するようなことは,ないはずだ。
 以前に入手したDiana Lens+ Fisheye 20mm (2016年6月12日の日記を参照)に交換するのも問題なかったので,まあ実用的に使えると思う。
 だが,しかし。
 この,Diana F+を持ち出して撮影することは,たぶんない。
 この色は,あまりに恥ずかしすぎる。
 こういうカメラを堂々と使えるのは,いわゆる「カメラ女子」力の高い人だけだろう。
 もちろん,「かめらじょしりょくのたかいひと」ではない。「かめらすきりょくのたかいひと」のことである(笑)。

私には,そこまでの自信はない(笑)。そこまで,「かめらすき」ではない,ということか(笑)。


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