撮影日記


2016年08月28日(日) 天気:晴一時雨

アサガオはまだ夏の終わりを告げていない

いよいよ8月さいごの週末となった。昼間はまだまだ暑いが,早朝の空気はずいぶんと冷えたものになってきている。そんな秋を感じる朝,アサガオはまだがんばって花を咲かせている。今朝も,ご厚意でいただいた(2016年8月26日の日記を参照)Kodak DCS Pro 14nの動作をたしかめることにしよう。

携帯電話機 NTT DoCoMo P-01D で撮影

今年の夏は,このアサガオをなんども被写体にしたものである。その主目的は,ニコノスの水中専用広角レンズを陸上でも活用する道をさぐることであった(2016年7月2日の日記を参照)。28mmレンズを逆づけすれば,約3倍の拡大撮影ができるのである。あくまでも試し撮り,実験レベルのことであったが,結果としておもしろい画像がいろいろ撮れたと思っている(2016年7月12日の日記を参照)。このレンズをKodak DCS Pro 14nでも使ってみたい。しかし残念ながら,Kodak DCS Pro 14nでは,露出計が連動しない。露出計が連動しなくても,背面の液晶モニタにヒストグラムを表示させ,それを見ながら露出を追いこんでいけばよいのだが,今日はすなおにAFマイクロニッコールを使うことにする。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

JPEG形式で撮影したまま,いわゆる「JPEG撮って出し」である。明らかに,上のスマートフォンで撮影したものと色が違う。スマートフォンの色のほうが,実際の色に近い。
 この画像はJPEG形式といっても,Kodak独自のERI JPEG形式(Extended Range Imaging JPEG)というもので記録した。通常の画像情報にくわえてERI情報をもっているため,あとからホワイトバランスや露出を補正できるとのことである。そこで,ホワイトバランスをあえてずらしてみると,これくらいの色にはなった。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

色が偏っているとはいえ,個人的には「撮って出し」のときの色のほうが好きである。
 「撮って出し」のほうで,中央付近を拡大してみると,蕊の細かい様子がじゅうぶんに表現されている。このことからは,ディジタルカメラが比較的苦手といわれる,ハイキーの描写に強そうな印象を受ける。感覚としては,E100Gくらいと思えばよいだろうか。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

しばらくすると,雨の気配を感じた。雨といっても,ぽつりぽつりという程度である。中途半端に雨粒がつくのも,おもしろくない。いつものようにホースの先をシャワーにして,たっぷりと水をかけて撮影を続けることにした。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

ためしに,内蔵のフラッシュを併用してみた。濃い影が生じてしまっているが,露出の具合は悪くない。

Kodak DCS Pro 14n, AF Micro-NIKKOR 105mm F2.8S

こちらはフラッシュなしで,ややハイキーにして撮っている。
 最近は,UW-NIKKOR 28mm F3.5逆づけの拡大撮影が多かったが,それにくらべればおとなしくおもしろみにかける構図である。とはいえ,無理に拡大していないから,水滴がじつにシャープに写っている。全体を見れば,勢いの衰えたことがわかるアサガオだが,こうやって花だけを見ていれば,まだまだ夏をじゅうぶんに感じさせてくれる。

さて,Kodak DCS Pro 14nは,ややこしい設定などなくても,おおむね好きな調子の画像が得られそうである。無理をしてでもはじめから,私はこれを選んでおくべきだったのだろうか…。


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