撮影日記


2016年08月21日(日) 天気:晴

実るほど頭を垂れる… 朝露に濡れる稲穂たち

「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」あるいは「実るほど頭(あたま)の下がる稲穂かな」という故事がある。学識などが深まるほど,その人柄や態度が謙虚になることをたとえたものである。出たばかりで,まだ実の熟していない稲穂は,まっすぐに立っている(2009年8月30日の日記を参照)。実が大きくなり熟してくると,その重みで,稲穂はだんだんと垂れてくる。そのころには緑色だった穂が黄色く色づくようになり,田が美しく輝くようになる。

棚田の朝は,気持ちよい!
 山あいにある棚田の秋は,早いようだ。田んぼはうっすらと,黄色く色づいて見える。
 だが,SIGMA AF14mm F3.5は,逆光気味のときにちょっと油断すると,すぐこれだ。

FUJI FinePix S2Pro, SIGMA AF 14mm F3.5

頭を下げた稲穂には,朝露がたっぷりと付着している。それはいいのだが,やはりこのレンズは,逆光条件で使うべきではないな。

FUJI FinePix S2Pro, SIGMA AF 14mm F3.5

その朝露を,朝の日光が輝かせている。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

稲穂だけでなく,屋根も朝日に輝いていた。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

田植えがおこなわれているときや,収穫の時期になると,写真を撮るために棚田を訪れる人が多くなる(2009年9月13日の日記を参照)。毎年のように,新聞で紹介されているのかもしれない(2010年9月11日の日記を参照)。しかし今朝は抜けるような青空が見られるものの,オートバイで訪れる人の姿はちらほら見かけても,写真撮影を主目的に訪れたような人の姿は見られない。

FUJI FinePix S2Pro, SIGMA AF 14mm F3.5

逆光条件では使いにくいとはいえ,ライカ判用で14mmという超広角レンズが,お手頃な価格で買えたのは,このSIGMA AF 14mm F3.5が最初で最後だったのではないだろうか。私はこのレンズがモデルチェンジして14mm F2.8になったときに,旧モデルとしてなんとか在庫品を購入できたが(1999年4月6日の日記を参照),その後に中古カメラ店等で見かけたことはほとんどない。たぶん,いったん入手した人が手放すことが少なかったのではないかと思われる。

FUJI FinePix S2Pro, SIGMA AF 14mm F3.5

とくに,APC-Sサイズの撮像素子をもつディジタル一眼レフカメラにとっては,単焦点の超広角レンズとして貴重な存在である。撮影を楽しみたいならば,このレンズを手放す理由など,どこにもないはずだ。


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