撮影日記


2016年08月16日(火) 天気:曇ときどき雨 夕立は激しく

枠の歪んだレンズにフィルタをつけたい
曲げられないなら削ってみよう

水深50mの場所でも撮影ができるニコノスには,超広角レンズから中望遠レンズまでの交換レンズが用意されている。しかし,その大半は水中専用レンズであり,陸上ではピントがあわない(2016年7月29日の日記を参照)。そんな水中専用レンズでも,リバースリングを使ってレンズを逆向きに取りつければ,拡大撮影用レンズとして,陸上で使用できる(2016年7月2日の日記を参照)。だが,拡大撮影用レンズとしてではなく,広角レンズとして使ってみたい。水中専用レンズは,水中でピントがあうようにつくられているのだから,レンズの前面を水で満たせば,ピントがあうようになるはずである。
 レンズの前面を水で満たすには,フィルタを取りつけてそのなかに水を入れればよい。
 ところが,最近入手したUW-NIKKOR 20mm F2.8は,フィルタ取りつけ枠がゆがんでいるジャンク品だ。ここが内側にゆがんだままでは,フィルタもリバースリングもとりつけられない。

ニコノスは,水深50mの水圧に耐えられる,頑丈なカメラである。この歪んだ部分を広げてやろうと力を加えたところで,多少のことではびくともしない。そこで,発想の転換である。歪んで内側に膨らんだ部分を,グラインダーで削ることにした。

ずいぶんと削ってようやく,ここに67mm→72mmのステップアップリングをねじこめるようにできた。

ステップアップリングとレンズとの間は,パテで埋めた。これで,ここから水が漏れることはない。また,ここに取りつける72mmのスカイライトフィルタの周囲には,エポキシ系接着剤を塗って,隙間を埋めるようにした。

UVフィルタやプロテクトフィルタでなく,スカイライトフィルタを使ったことには,とくに理由はない。たまたま手元にジャンク品があっただけのことである。つまり,レンズ(UW-NIKKOR 20mm F2.8)もフィルタ(72mm SKYLIGHT)もジャンク品であり,ステップアップリングだけがジャンク品ではないのだ。

これで,レンズの前面を水で満たすことができるようになる。
 水でいっぱいにした状態や,水を半分だけいれた状態など,いろいろなパターンで試し撮りをしてみよう。


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