撮影日記


2016年07月11日(月) 天気:晴のち雨

水中専用レンズUW-NIKKOR 28mm F3.5で
陸上の「水」を接写する

ニコノスの水中専用レンズUW-NIKKOR 28mm F3.5は,ダイビングなどをしない私にとっては,まさに宝の持ち腐れではある。だから,UW-NIKKOR 28mm F3.5を水中以外で活用する道をさぐっている。UW-NIKKOR 28mm F3.5は,最前面の厚い保護ガラスが凹レンズになっていて,水中での撮影に特化した補正がされているとのこと。陸上では,周辺が流れてしまって,ピントもあわなくなっている。ならばその凹レンズを取り去れば,水中以外での撮影に使えるのではないか?と考えたのだが,世の中そんなに甘くはない(2016年5月16日の日記を参照)。
 つぎに試しているのが,リバースリングで拡大撮影に用いることである(2016年7月6日の日記を参照)。今日もアサガオにたっぷりと水をかけて,花の表面についた水滴を撮ることにした。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

UW-NIKKOR 28mm F3.5は,リバースしてもやはり周辺が流れてしまうように見える。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

周囲がうまいぐあいにボケて,1つの水滴がクローズアップできた。青い世界の底で,自分の居場所を求めてさまっているかのように見える。
 立体物の拡大撮影であれば,結局,どこか1点にしかピントがあわせられない。周辺が流れたりボケたりしても,それは問題ではなさそうだ。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

花びらについた水滴が,うまくピンボケになり,かつ,発色があいまいになった。まるで,不安定な心の内面を写しとったかのようだと思う。

Kodak DCS 460, UW-NIKKOR 28mm F3.5, BR-2

ともあれ,どこかをピンポイントで見せたい場合は,周辺が流れてしまうのがむしろ好都合である。と,理解すればよさそうだ。


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