撮影日記


2016年03月21日(月) 天気:晴

水栽培で咲かせたら 球根は土に植えておこう

サクラの開花はまだ聞こえてこないが,秋植えの球根がいろいろと花を咲かせる時期になってきた。球根は,土に植えるほかに,水栽培で楽しむ方法もある。水栽培で楽しむ球根としては,ヒヤシンスが代表的であろうか。水栽培だから,なによりも簡単である。そして,咲く花が豪華で,香りも強い。
 球根を水栽培で楽しめるのは,じゅうぶんに葉や茎を伸ばし花を咲かせるだけの養分が,球根のなかに蓄えられているからだと言える。したがって,水栽培で花を咲かせた球根は,光合成によって養分がつくられたとはいえ,かなりやせた状態になっている。そのままでは,翌年にあたらしい花を咲かせることはできない。
 翌年も花を楽しみたいなら,球根に元気が残っているうちに,もっと養分をとれるようにしてあげることだ。だから,水栽培で花が咲いたら,ほぼ満開になったころに花を切ってしまおう。切った花は,花瓶などで楽しめばよい。残った球根は肥えた土に植えておく。うまくいけばあたらしい球根がじゅうぶんに育って,翌年にも花を咲かせてくれるだろう。必ずしも,うまくいくとはかぎらないが。

Kodak DCS460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

花が咲いてくれたのはありがたいが,日光のあたりぐあいがよろしくない。鉢植えではないので,都合のよい場所に移動して撮ることもできない。

Kodak DCS460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

日光があたりはじめても,逆光の位置にはならない。どうしても,平凡な光線になってしまう。そこで,思いっきり露出をかけて,全体を白く飛ばし,蕊だけが浮かび上がるような画像にしようと考えた。しかし,あまりプラス側への露出補正を考えると,日光のあたっている部分が完全に飛んでしまう。

Kodak DCS460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

むしろ,平凡な,光が回りこんだ状態でじゅうぶんな補正をかけたほうが,今回のイメージにはあう。

Kodak DCS460, Ai Micro-NIKKOR 200mm F4

「逆光は,勝利」は,いつも単純に成立するものではないのである。


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