2016年01月27日(水) 天気：薄曇り
「127フィルム」の日
今年のテーマは「枯れ木」にしよう
お正月休みが終わったのは，ついこの前のことだったように感じるが，1月も残るは数日。今月は，友人から送られてきたFUJIX DS-505AとKodak DSC460で，すっかり楽しませていただいた。貴重なものをいただいたこと，この場をお借りしてあらためて深謝申しあげたい。
この「撮影日記」を読んでおられる方から見れば，今月の私は，フィルムをまったく使わずにディジタルカメラばかり使っているように見えたかもしれない。たしかに，FUJIX DS-505AとKodak DCS460のバッテリー交換に多くの時間を費やしてきた。しかし，ちゃんとフィルムも使う。
いや，使わねばならない。
今日は，「127フィルムの日」「ベストフィルムの日」である。
今年も，Baby Pearlを持ち出した。私の手元に，127フィルムを使うカメラは2台しかない。そのうち1台は「トイカメラ」である(2004年2月28日の日記を参照)。だから，「127フィルムの日」にも3月4日の「ベスト半裁判の日」にも，持ち出すカメラはいまのところ，Baby Pearlに限定される。
フィルムは，FUJIのNEOPAN 100 ACROSの120から切り出して，127フィルムのスプールに巻き直したものを使う。120フィルムをそのまま巻くとちょっと長いので，半分に切って2本にわけて使うようにした。使わないほうのフィルムは，フィルムを買ったときについていたケースに入れておくと持ち運びが安心である。
すっきりと晴れてくれれば，なにを撮ってもきれいに写るのだが，今日はあいにくの薄曇り。昨年の「127フィルムの日」も同様の薄曇りだったが，雨があがったばかりだったので，「雨上がり」をテーマに撮り歩くことができた(2015年1月27日の日記を参照)。
今日のテーマを見つけられずに歩いていると，街路樹のところでなにやら作業している人たちの姿が見える。
Baby Pearl, Hexar Ser.1 50mm F4.5, NEOPAN 100 ACROS
そうだ，今日のテーマは，葉を落とした「枯れ木」にしよう。
「枯れ木」が気になったのは，ほかでもない。先日，Konica DIGITAL現場監督 (DG-2)で撮った枯れ木が，満開のサクラに見えるような写りを見せてくれた(2016年1月19日の日記を参照)のを思い出した，ということもある。おお，DG-2とBaby Pearl，どちらもコニカではないか。
Baby Pearl, Hexar Ser.1 50mm F4.5, NEOPAN 100 ACROS
テーマが決まれば，あとはさくさく撮り歩く。薄曇りなので，あえて木がシルエットになるように撮ってみる。
Baby Pearl, Hexar Ser.1 50mm F4.5, NEOPAN 100 ACROS
ところで今回は，120フィルムから127フィルムを切り出す道具を，作りかえた。
「つくった」というほど，大仰な工作ではないが。
以前は，プラ板を切り貼りしたガイド枠を使って，手探りで少しずつ切るようにしていた(2010年2月19日の日記を参照)。これを使うと，ところどころ，きれいに切れずに段ができることがある。こういうガイド枠ではなく，不要なカメラにカッターナイフの刃を仕込めは，フィルムを巻き上げながらきれいにフィルムを切ることができる。たとえばミノックスフィルムをつくるときは，パトローネ入り35㎜フィルム(135フィルム)から切り出すので，適当な手動巻き上げ手動巻き戻しの35mmカメラを使えばよい(2012年9月3日の日記を参照)。そのようなカメラは，いまでもジャンクコーナーで容易に見つけ出すことができる。
127フィルムをつくるときは，120フィルムから切り出す。同じような道具をつくるなら，中判カメラが必要になる。ところが中判カメラは，いつでもジャンクコーナーで待ってくれているわけではない。数が少ないから，まったく不動のジャンク品であっても，そこそこ強気な価格がつけられていることが多い。動きそうなものを救出してしまうと，なんとか使えるようになってしまい，フィルムをカットする道具として使うことがためらわれる。
使えるカメラであっても，同じものがたくさんあれば，1つはフィルムをカットする道具として使ってもいいと思うのだが，残念ながら2つ以上の同じ中判カメラを入手してはいない。
だが，先日，私は重大なことに気がついた。
2つ以上の同じ中判カメラを入手してはいないが，「マミヤプレスのロールフィルムホルダなら，ずっと使っていない予備がある」ことに気がついたのである。なぜ，いままで気がつかなかったのか。
これを使うことで，120フィルムから127フィルムを切り出すことが，じつに容易になったのである。
| 
撮影日記