撮影日記


2015年11月29日(日) 天気:曇

可部駅に新ホーム出現
路線延長に向けて整備が進む

JR可部線は,広島市の郊外を走るローカル線である。安芸長束駅では,下り線(可部方面行き)専用ホームの増設工事がすすめられていたが(2015年9月28日の日記を参照),ついに完成し,昨日(2015年11月28日)から使われるようになった。だが昨日はなにかと用事があり,安芸長束駅を見物に行くだけの時間をもてないでいた。11月も末となれば冬至も近く,日の出が遅い。ここ数日の日の出の時刻は,6時55分頃。この時間帯にならばなんとか時間がとれるものの,空はまだ暗く,撮影に適した状況ではない。
 そして今日も,やはり安芸長束駅を訪れる時間をもてないでいる。ただし今朝は,可部駅の近くに用事があった。帰りは可部駅から電車に乗ることにしよう。ここしばらく訪れていなかった,可部駅を眺めることができるというものだ。
 国道沿いを歩いていると,可部駅まであと少しのところで踏切の警報機の音が聞こえてくる。さすがに急いでもこの列車には乗れないので,20分後のつぎの列車に乗ることにする。まずは,この場所で撮ってみることにしよう。草もすっかり枯れており,見通しは悪くない状況である。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

可部駅の手前の踏切から,可部駅構内を眺めてみると,以前とは様相が変わっているのに気がついた。かつての3番ホームの向かい側に,あたらしいホームがつくられているのである。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

可部線ではかつて,可部駅より先,三段峡駅までの路線が伸びていた(2003年11月30日の日記を参照)。そのとき可部駅までは電化されていたが,可部より先は電化されていなかった。可部駅までの電化区間では電車が運転されており,それらはもっぱら1番のりば,2番のりばを発着していた。

Nikon F3, Ai Zoom-NIKKOR 35-70mm F3.5S, EB (2002/11/04)

可部駅より先の非電化区間ではディーゼルカーが運転されており,それは3番のりばを発着していた。そして,3番乗り場の左側の線路にはホームがなかった。架線は可部駅を出た少し先までは伸びていたので,このホームも電車が発着することは可能だった。

Nikon F-301, Ai NIKKOR 35mm F2, EB (2001/07/21)

いま,可部線では可部駅より先に路線を延伸する工事をすすめている。これは1.6kmほどの区間ではあるが,廃線になった路線を復活させることでもある(2011年3月5日の日記を参照)。この延伸によって,現在は終着駅である可部駅は,途中の駅になる。その場合,可部駅は上り列車と下り列車とがすれ違うための駅にもなる(2015年3月8日の日記を参照)。
 現在の1番のりばと2番のりばは行き止まりになっており,その先には駅の事務室などの建物がある。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

それに対して3番のりばとその隣の線路は,そのまま延伸するほうへ線路が伸びていた。この2本の線路を使ってすれ違いができる駅に改造するため,あたらしいホームが設けられているということである。現在,列車は2番のりばと3番のりばに交互に発着しているが,あたらしいホームが完成した後は,3番のりばとあたらしいホームとを交互に発着することになるのだろう。

FUJI FinePix S2Pro, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

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