撮影日記


2015年06月17日(水) 天気:晴のち曇 夜遅くに雨

SPINNER 360°で平和公園を撮る

中判(120/220)フィルムを使ったパノラマカメラには,6×12判,6×17判,6×24判というフォーマットがある。今日は,6×17判の日,すなわち「パノラマ写真の日」である。今年の私は「パノラマ写真」を撮るといえば,LomographyのSPINNER 360°を使うことを意味する。
 SPINNER 360°は,レンズが回転するタイプのパノラマカメラである。SPINNER 360°では,レンズの回転とフィルムの送りとが連動している。レンズの後ろは細いスリットになっており,これがフィルムの前を高速で移動する。つまり,ある程度の速いシャッター速度で露光していることになる。
 このようなカメラで目の前に左右にまっすぐ広がっているものを撮るとき,少しでも左右にずれたところにあるものは,真正面にあるものにくらべてカメラからの距離が遠いことになる。その結果,まっすぐなものでもぐにゃりと曲がって写ることになる。たとえば次の写真は,SPINNER 360°ではじめて撮ったものである(2015年4月18日の日記を参照)。写っているバスがちょうど目の前に来たあたりで,撮影している。この道路はほぼ直線なのだが,目の前を中心に,まっすぐなはずの道路が曲がって写っている。自分の正面から離れるにしたがって,遠くへ行ってしまうのである。

Lomography SPINNER 360,ACROS 100

このような違和感のない写真を撮ろうと思えば,被写体が円周上に私のまわりを取り囲んでくれていればよいはずだ。言い換えれば,円の中心で撮ればよいのである。たとえばこれは,先月に撮ったものである。どこで撮ったものか,おわかりいただけるだろうか。

Lomography SPINNER 360,HP5

いつものように,極座標変形をしてみよう。

Lomography SPINNER 360,HP5

広島の平和祈念公園にある「原爆の子の像」の真下から,周囲をぐるっと囲む折鶴ブースが写るように撮ったものである。どのブースも,撮影場所からほぼ等距離にあるので,まっすぐ並んで写るわけである。ただし手持ち撮影で水平がきちんと出ていなかったようなので,いずれ撮り直しておきたい。

円周の中心から撮影するほかに,放射状の中心,たとえば交差点の中心のような場所からも撮ってみよう。
 これも先月に撮影したものだが,なんども撮影したことのある,道標(みちしるべ)のある路地の交差点だ。魚眼レンズで撮影したものと比較してみるのも,おもしろい(2014年9月13日の日記を参照)。

Lomography SPINNER 360,HP5

こちらは極座標変形したものだが,件の道標が左下のほうに写っている。残念ながら,刻まれている文字はほとんど読めそうにない。SPINNER 360°のレンズ性能はちょっと残念なものであるということだろう。この道標のある角は,魚眼レンズで撮影したものだと極端に鋭角になっているように見えるが,SPINNER 360°だとそこまで極端ではない。

Lomography SPINNER 360,HP5

道標のある路地の写真を,もう1つ。

Lomography SPINNER 360,HP5

交差点の中心付近から撮ったものである。それぞれの道が放射状に伸びていることを感じ取っていただけただろうか。

Lomography SPINNER 360,HP5

さて,これら先月の写真を参考に,「パノラマ写真の日」の撮影を続けることにしよう。


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