撮影日記


2015年01月25日(日) 天気:晴

可部線「横川」行きが運転される
列車の表示は?駅での表示は?

8月20日未明に発生した土砂災害から,5か月が過ぎた。影響が軽微だったところでは,公営住宅の再入居もめどが立ちはじめたようである。この災害の影響が大きかったのは,広島市安佐南区の緑井地区ならびに八木地区である。報道を通じて聞こえてくる住民の声は,「いいところだったのに」というニュアンスのものが多かった。実際,そうだと思う。そうでなければ,住宅地として開発されることもなかっただろう。広島市内中心部から,それほど遠く離れていない。幹線道路も鉄道も通っていて,広島市内中心部方面への通勤に都合のよい場所である。以前の広島市では,浸水等の災害が多かった。高台に住むことは,浸水の被害を受ける心配が少ないという面でもよい場所だと思われたはずだ。
 広島市のWebサイト(*1)で公開されている人口異動のデータを参照すれば,2014年の広島市の人口は微増していたことがわかる(*2)。大きく減少している区がある一方で,安佐南区,南区,中区は増加している。さらに詳しく見ると,南区と中区の増加は他所からの転入によるものが多く,安佐南区の増加は出生数が多いことによる。つまり,安佐南区はほかの区にくらべれば,若い層の人口が多いことが言えそうだ。安佐南区では,市内のほかの区への転出が多いようだが,これは8月の災害の影響だろうか。

緑井地区や八木地区と広島市内中心部方面とは,国道54号線および183号線という幹線道路とJR可部線ならびにアストラムラインという鉄道路線とで結ばれる。JR可部線は,行き違いのできる駅も多いが,全線が単線である。人口が増加傾向にある地区の鉄道路線としては,やや物足りないものがある。それでも日中で上下それぞれ20分間隔,朝や夕方だと約10分間隔で列車が運転されている。単線の鉄道としては,これ以上の増発は困難なほぼ限界ではないだろうか。さらに,終点の可部駅から先への路線延長(これはごく部分的なものであるが,廃線になった区間の復活でもある(2011年3月5日の日記も参照))も予定されている(*3)。可部線を複線化することも検討されたことがあったようだが,沿線には住宅が密集した場所もあるなど複線化のための用地が確保できそうにないことなどから,具体的に計画が動き出すことはなかったようだ。
 ただ,まったくなにも動きがないわけでもないようだ。少しでもスムースに列車を運転できるように,細かな手直しはされているようである。その1つとして現在,横川駅の改良がおこなわれている。横川駅の東側(広島駅側)で,山陽本線から可部線は単線として分岐し,横川駅で行き違いができるようになっていた。ここが,山陽本線から可部線が複線として分岐するように改良されたのである。これによって,可部線の列車がスムースに横川駅を発着できるようになるとのことだ。

JR可部線活性化連携計画を変更しました (広島市)

▲「JR可部線活性化連携計画(変更)」(平成22年(2010年)2月 平成26年(2014年)9月(変更))(*3)
「A-3 利便性・速達性の向上(横川駅の配線変更)」(p.23)を参照
▲配線変更前(2013年3月30日撮影)
▲配線変更後(2015年1月25日撮影)

上の動画は,横川駅の可部線ホームを発車した電車の車内から,正面を眺めたものである。横川駅と広島駅の中間に建設がすすんでいる「新白島」駅のようすも写っているので,興味のあるかたは,あわせてご覧いただきたい。左側が配線変更前のもので,横川駅を発車した直後にいったん単線になっていることがわかる。右側は配線変更後のもので,広島駅方面へ向かう上り線と,広島駅方面からやってくる下り線とが分離していることがわかるだろう。ところで配線変更工事はまだ完了していないのか,かつての分岐器が残っている部分もある。これらはいずれ,きれいに撤去されることだろう。
 そう思っていたころ,横川駅での工事の予告が発表された。これによると,横川駅での工事のために,可部線の上り最終列車が横川駅で折り返すことになるという。「横川」行きとして運転されるということは,「横川」行きの表示で運転されるのだろう。めったに見ることができない,貴重な機会である。去年も横川駅の工事にともなって同様の措置がとられたことがあったが,そのときは列車の行き先表示はたしかに「横川」になっていた(2014年2月2日の日記を参照)。だが,駅での行き先案内表示はどうなっているのか,確認するのを忘れていた。そこで今日は行き先案内表示のある駅として,大町駅で上り最終列車を待つことにした。
 さあ,駅での行き先案内表示はどうなっているか?まず,期待されるのは行き先が「横川」と表示されることである。これはめったに見られない表示だ。だが,上り最終列車はあくまでも「広島」行きであり,今日は横川駅で運転を打ち切るだけである,という扱いかもしれない。そうであれば駅での行き先案内表示は「広島」で,注意事項として「横川駅で乗り換え」と案内されるのかもしれない。さあ,果たしてどうなのか?

行き先は「広島」であり,注意事項は「2両編成」であることだけである。たぶん,いつもとかわらぬ表示内容だろう。
 駅の案内表示は通常通りの「広島」行きだが,列車のほうはどうなのか?列車のほうも「広島」行きの表示になっているのだろうか?やがて,上り最終列車が到着する。

Nikon D70, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

こちらは昨年と同じように,ちゃんと「横川」行きの表示になっていた。
 上り最終列車はこのあと,安芸長束駅で下り列車と行き違いをおこなう。昨年は,上りのほうが先に安芸長束駅に入って,下り列車が来るのを待つようになっていたので,停車時間がじゅうぶんにあって安芸長束駅での撮影も可能だったのだが,今日は下り列車がすでに安芸長束駅に到着していたため,ここで撮影をする余裕はなかった。
 そして昨年と同じように,横川駅6番線に到着。到着後は,6番線から「可部」行き下り最終列車として発車した。
 昨年と違って,横川駅に到着してもしばらくは行き先表示が「横川」のままだったのは,ありがたかった。

Nikon D70, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED
Nikon D70, AF-S VR Zoom-NIKKOR 24-120mm F3.5-5.6G IF-ED

*1 人口異動 (広島市)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/kikaku/joho/toukei/05_ido/ido-ind.html

*2 人口異動 平成26年(2014年)暦年計 (広島市)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/kikaku/joho/toukei/05_ido/ido26(1-12).xls

*3 JR可部線の電化延伸区間について,鉄道事業の申請が許可されました! (広島市)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1393237953327/index.html

*4 JR可部線活性化連携計画 (広島市)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1411014651187/index.html


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